小林 |
「開けてみい」
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北小岩 |
「はい」
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びりびりびり
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北小岩 |
「二千円も入っております!」
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小林 |
「さすが社長や」
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北小岩 |
「太っ腹でございますね」
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先生の古くからの知り合いである社長には、
どうしても忘れられないエロ本があった。
それを見つけ出したお礼に、
お小遣いをもらったのである。
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小林 |
「久々にあのラーメン屋に
行ってみるか」
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北小岩 |
「何年ぶりでございましょうか」
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小林 |
「そやな。
うまい上に
エキサイティングやからな」
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北小岩 |
「気取った色男」
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小林 |
「ざまあみろや」
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小林&
北小岩 |
「わはははは」
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いったいなぜ二人は笑うのか。
理解に苦しむが、先へ進んでみよう。
店についた二人は。
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小林 |
「マスター、
ラーメンふたつ」
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マスター |
「へい!」
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がらっ
色男とぱっつんぱっつんのいい女が、
腕を組んで入ってきた。
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色男 |
「へえ。
初めてだけど、
おいしそうだな」
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ぱっつん
ぱっつん
のいい女 |
「そうね」
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色男 |
「おいしいっていっても、
君の唇の方がおいしいよ」
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ちゅっ
おもむろにキスをし、
カウンター席の先生の隣に座った。
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ぱっつん
ぱっつん
のいい女 |
「あら、いたる所に
ヘルメットがあるわね」
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色男 |
「ほんとうだ」
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ぱっつん
ぱっつん
のいい女 |
「ずいぶん、防災意識の高い店ね」
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色男 |
「そうだな」
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といいつつ、女の胸をもむ。
「はい、ラーメンできましたよ」
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小林 |
「おっ、来たな」
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店のおばちゃんが、
先生の後ろを回り込んできた。
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店のおば
ちゃん |
「あっ!」
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ばしゃ
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色男 |
「あちい〜〜〜!」
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先生は、自分の股間を
ヘルメットでガードしている。
色男はちんちんをやけどし、
股間からは陰毛のように
麺がぶら下がっていた。
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小林&
北小岩 |
「へへへへへへへ」
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このお店はおいしいことで有名なのであるが、
おばちゃんが運ぶ途中に
手をすべらせて男の股間に
ラーメンをぶちまけてしまうことでも
有名なのである。
変なラーメン屋さん。 |