KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百八拾六・・・料理人

北小岩 「わたくし、
 とても暇なのでございますが、
 いかがいたしましょうか」
小林 「いろんなパンティを
 思い浮かべてみるのは、どや」
北小岩 「何度も試みたことがございます」
小林 「ほう。それで」
北小岩 「108枚までは
 イメージできるのでございます。
 しかし、その先が」
小林 「その先がどした」
北小岩 「巨大な縮れ毛のお化けが現れ、
 先に進めないのでございます」
小林 「108という数字がキーやろな。
 お前がまだまだ煩悩を
 超越できておらんことの証左や」

一見、心理学的分析がおこなえそうではあるが、
冷静に考えれば単にくだらないだけのこと。

小林 「それはええとして、
 隣町にえらく繁盛している
 食いもの屋ができたそうやな」
北小岩 「噂にうかがっております」
小林 「エロ本友だちの
 居酒屋のおやじから、
 様子をさぐってきてくれと
 言われとる。
 行ってみよか」

師弟はお尻の穴をたたいて
鼓のような音をさせながら、
繁盛店に向かった。

ぞろぞろぞろ

小林 「並んどるな」
北小岩 「男の方ばかりの気が
 いたします」

ガラッ

「まいど〜」

小林 「みたか」
北小岩 「はい。
 お店の方が
 忍者の格好をしておりました」
小林 「そこの君。
 ちょっとええかな」
店から
出て
きた人
「はい」
小林 「店の奴はなぜ
 忍者の格好をしとるんや」
店から
出て
きた人
「ここのマスターは
 甲賀忍者の末裔なんです。
 その名を『こうがんさわる』と
 いいます。
 また、あだ名は
 『マスター・ベーション』とも」

小林 「忍者としての鋭さが
 まったく感じられんな。
 見たところ、
 目ぼしい料理があるとは
 とても思えんが、
 なんでこの店は混んどるんや?」
店から
出て
きた人
「マスターが
 ふにゃちん野郎に見えますが、
 どうしてどうして。
 さすがに忍者の家系だけあって、
 常人の目では見えないほど
 速い動きができるのです」
北小岩 「お料理を作るスピードが速いから、
 人気なのでございますか」
店から
出て
きた人
「そうではないんです。
 マスターに町に住んでいる
 好きな女性の名前をつげます。
 すると彼は素早い動きを駆使し、
 その女性のおっぱいや
 秘所を触ってきます。
 動きが速すぎて見えないため、
 女性は触られた感触はあるものの、
 何が起きたのか
 まったく理解できません」
北小岩 「凄まじいお話でございますね。
 しかし、それがお料理と
 どう関係するのですか」
店から
出て
きた人
「パイオツに触れた手で
 おっぱい饅頭をつくったり、
 秘所を触った手で
 あわびのお吸い物を仕上げたり
 するのですが、
 それが人気を呼んでいる
 秘密なんですよ」
小林&
北小岩
「・・・」

一言でいってしまえば、
ろくでもない料理屋というだけのことであろう。

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2014-01-26-SUN

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