びゅ〜 びゅん びゅん
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北小岩 |
「突風で
紙が二枚舞い上がりました」
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小林 |
「スケベな店の招待券かもしれん。
逃すんやない!」
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だだっ ぱっ
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北小岩 |
「我が手中におさめました!」
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小林 |
「でかしたぞ!」
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北小岩 |
「え〜と。
残念ながら、
おスケベなお店の
招待券ではございません」
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小林 |
「なんや。
ストリップのかぶりつき券か」
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北小岩 |
「銭湯の無料入浴券です」
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小林 |
「おしいな。
全裸まではたどり着いたのにな。
それで我慢するか」
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先生はジイジイ鳴くコオロギに
「そこでずっと自慰自慰しとらんかい!」と
わけのわからない捨て台詞をはくと、
弟子とともに銭湯に向かった。
奇妙なことに、そこには昨日、
胸に一物があり股間にもイチモツがある外国人が
訪問したという。
時計の針を戻してみよう。
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胸に一
物があ
り股間
にもイ
チモツ
がある
外国人 |
「あなたは風力発電を
知ってるあるか?」
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銭湯の
おやじ |
「ああ。
風車を回して発電するんだろ。
クリーンなエネルギーだよな」
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胸に一
物があ
り股間
にもイ
チモツ
がある
外国人 |
「大型風車には問題もあるよ。
音が気になったり、
タマキン類がぶつ、もとい。
モウキン類がぶつかったり。
そこでワタシ、
小さな風車を開発したある」
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銭湯の
おやじ |
「それはいいけど、
あんたうちに何の用?」
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胸に一
物があ
り股間
にもイ
チモツ
がある
外国人 |
「極小の風車を
お風呂の湯気で回して
電力を起こせば一石浣腸、
もとい、一石二鳥。
だからためしに
タダで設置してみるあるよ」
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銭湯の
おやじ |
「タダならいいか」
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そんなわけで師弟が訪れた時には、
銭湯の浴槽のふちに
小さな風車が何基も設置されていた。
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小林 |
「なんやこれは?」
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北小岩 |
「風車(かざぐるま)の
ようですが、
発電機がついているようです」
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小林 |
「超小型の風力発電か。
まあええ。
ひさしぶりの風呂や」
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ざぶ〜ん
「きゃ〜〜〜!」
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小林 |
「女湯からや!」
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北小岩 |
「いかがいたしましたか?」
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女湯の
女 |
「風車の羽根が飛んで、
水中を回転したまま
迫ってきて、
あそこの毛が
すべて切られたんです!」
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小林 |
「なんと!」
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北小岩 |
「わたくしたちも
危険なのではないですか!」
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びゅん ぼと ぎゅわ〜ん
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小林 |
「まずい!
羽根が回転しながら
ちんちんに向かってくる!」
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ぐぎっ ぐぎっ
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小林&
北小岩 |
「うお〜!」
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鋭いブレードは先生と北小岩くんのちんぽを
的確にとらえた。
胸に一物があり股間にもイチモツがある外国人は、
いったいどんな目的で、
女性の陰の毛を切り、男性のイチモツを
亡きモノにしようとしたのだろう。
謎は深まるばかりである。 |