KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百拾伍・・・新商品

とんとん とんとん

「入ってますか」

北小岩 「入ってますよ」

「ああ、よかった」

先生宅は言うなれば厠のようなものなので、
訪問客はそのように振る舞うのである。

北小岩 「町役場の方ですね。
 何かございましたか」
町役場
の方
「この町に
 有り金がないのは
 ご存知ですか」
北小岩 「はい。
 存じております」
小林 「町長が使い方を
 誤ったんやろ」
町役場
の方
「そうなんですよ」
北小岩 「役場のイスを、
 すべてスケベイスに
 換えたのですね」
町役場
の方
「はい」
小林 「受付用に
 超高級なダッチワイフを
 いくつも購入したと
 聞いとる」
町役場
の方
「はい」
北小岩 「役場の床という床を、
 鏡貼りにしたのですね」
町役場
の方
「はい。
 ミニスカをはいてきた
 女性のパンティを
 楽しむために」

なぜこのような男が町長をしているのか
理解に苦しむが、
いかにも先生の町らしいとも言えよう。

町役場
の方
「町長は町をあげて
 アイデア商品を
 販売して稼ぎ、
 さらに思い通りの
 役場にしようと
 考えているのです」
小林 「ほほう」
町役場
の方
「試作品をお持ちしたので、
 売れるかどうか試して
 いただきたいのですが。
 先生、
 屁をこいていください」
小林 「町のためなら
 しゃあないな」

ぷ〜〜〜〜〜っ!町役場の男が

カバンから何かを取り出した。

シュッ シュッ

小林 「むっ!
 もともと臭い屁が、
 だんだん臭さを
 増している気がする」
北小岩 「うげ〜!
 おならの臭いが
 凄まじくなりすぎて、
 鼻がきかなく
 なりました!!」
町役場
の方
「このスプレーを
 屁に噴射すると、
 もとの100倍に
 臭さが増幅されるのです。
 公衆の面前で
 こいてしまっても、
 スプレーすればその場が
 臭すぎ地獄になるので、
 もとの屁のことなど
 どうでもよくなります」

その理屈は何なのだろう。

町役場
の方
「北小岩さんは、
 こちらをおちんちんに
 つけてください」
北小岩 「蛇口のようですね」
町役場
の方
「つけたら仰向けになって、
 栓をひねりながら
 放尿してください」
北小岩 「ええと。
 こうでしょうか」

じょぼ
しゅわ〜〜〜
びゅびゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

北小岩 「凄いでございます!
 おしっこが天高く
 昇ってまいります!!」
町役場
の方
「特殊な加工が施してあり、
 小便が
 100メートルの高さまで
 打ち上がります。
 小便を
 100メートル打ち上げるのは、
 男の夢です」

果たしてこの商品たち、
売れるのであろうか。
小便打ち上げ蛇口の方は、
試してみたい気もします。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2020-05-17-SUN

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