コロコロコロコロ
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北小岩 |
「エンマコオロギさんでございます」
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小林 |
「秋の虫か。
早漏のように夏が終わったな」
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北小岩 |
「早漏と遅漏、
どちらがよいのか
悩むところではございます」
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小林 |
「ひと夏の体験はあったか」
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北小岩 |
「あまりの猛暑で
陰毛が枯れてしまったこと
でしょうか」
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小林 |
「夢がないにもほどがある。
俺たちは戦略を
間違えていたのかもしれん」
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北小岩 |
「と申しますと」
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小林 |
「俺もお前も
モテるために
オリジナリティを追求してしまうが、
単純に
一番モテるヤツのまねをした方が
早くて確実なんやないか」
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北小岩 |
「さすが先生でございます!
ところで町で一番モテる方は
どなたでしょう。
イケメンとして名高い
雁高行世(かりだがいかせ)さん
でございましょうか」
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小林 |
「違うな。
町はずれに
カッコ悪いヤツがおるやろ」
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北小岩 |
「えっ? まさか」
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小林 |
「ヤツは
とてつもない神業を持っとる。
お前は気づいとらんが、
そういうヤツの方が
陰でぎょうさんモテとる。
今日からヤツは俺たちの師や。
今から修業にいくで」
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いったいどんな業の使い手なのか。
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小林 |
「ヤツはな、
女たちから密かに
『お通じさん』と呼ばれ
尊敬されとる。
女にとって永久深刻な悩みが何か
わかるか」
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北小岩 |
「はっ!
便秘でございます」
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小林 |
「腹に常に膨張感がある。
肌が荒れる。
食欲がなくなる。
気が重い。
そんなつらさを
改善してくれるヤツが現れたら
どう思う」
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北小岩 |
「カッコいい悪いを超越して
ヒーローとなります」
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小林 |
「そや。
ヤツは便秘を治める天才や。
解消された女は
自分のために
ここまで尽くしてくれた
と思うと同時に、
ヤツと離れるとまた
便秘が復活するのではないかと
不安になる」
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北小岩 |
「なるほどでございます。
あっ、
お通じさまの姿が見えます。
お通じさま、
わたくしたちを
ぜひ弟子にしてください!!」
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お通じ
さん |
「弟子をとるなんてとんでもない。
しかし、
困っている女性を
助けたいというお気持ちがあるなら
その方法を伝授いたします」
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小林 |
「どうするんや」
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お通じ
さん |
「まず
不純な心があってはなりません」
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小林 |
「俺たちにそんな心配は無用や」
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お通じ
さん |
「不純物の塊のように見えますが
話を進めましょう。
純真な心で
指浣腸の形をつくり、
女性が便秘から
解放されますようにと
やさしくそっと肛門にさし入れます。
そのまま流れるように、
真っ直ぐ伸ばした両指を
ハート型にかえます。
そして便の神様に祈るのです」
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北小岩 |
「凄いでございます!
お通じさまは
生まれながらに
そのような神業が
備わっていたのでございますか」
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お通じ
さん |
「ベーシックな部分は
そうだと思いますが、
あそこにある
『肛門わら人形』で
万日修業をしました。
あなた方も
女性を幸せにする道を選ぶなら、
あのわら人形で鍛えると
いいですよ」
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それから一週間、
師弟は人形の肛門に指浣腸を入れ
ハートにする動作を行ないつづけた。
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小林 |
「もうええやろ。
免許皆伝やな」
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北小岩 |
「実践にうつりましょう。
あそこに
お腹が痛そうにしている女性が
おります」
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小林 |
「便秘に違いない。
いくで」
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だだだだだっ
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小林 |
「つらいやろ。
俺が愛を込めて」
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ずぶっ
「この野郎!
いきなり浣腸しやがったな!!」
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北小岩 |
「先生!
その方はお仕置き隊の」
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お仕置き
隊幹部 |
「おせえんだよ!」
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ぼこっ
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小林 |
「うぐぐ」
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金玉空手有段者の蹴りが金的をとらえた。
その後先生は
お仕置き隊の特攻部隊である
女子プロレスラー並の体格をした者たちに
担ぎ上げられ、
し〜とっとのポーズで
先っぽがとがった木に
肛門から刺されてしまった。
めでたしめでたし。 |
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