KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百四拾・・・もどき

バタン

小林 「ふぅ〜」

雪隠で一息つく先生。

小林 「むっ、おかしい・・・。
 己のブツが加齢とともに
 縮小しとる気がする・・・」

ドンッ

小林 「北小岩!」
北小岩 「はい、何でございましょうか」
小林 「お前、近頃イチモツが
 小さくなってきとらんか」

弟子、パンツの中をのぞきつつ。

北小岩 「いえ、
 そのようなことはまったく。
 むしろ加齢とともに
 成長している気がいたします。
 先生は何か心当たりでも」
小林 「雪隠で確認したんやが、
 以前のモンスターサイズに比べると、
 マグナムサイズぐらいに
 格下げされた気がするんや」
北小岩 「気のせいではないでしょうか。
 もともとモンスターサイズというのは幻で、
 ペットボトルのふたサイズ、
 はっ!
 申し訳ございません」
小林 「まあ、結論は持ち越しにしといたる。
 気分転換するか」

気分転換と言っても各自所持金は2円ずつなので、
散歩という事になる。

ぶるんぶるん

北小岩 「遠くから妙な音がいたします。
 巨根の自慢ばかりしている巨根太郎が
 丸出しにして、
 振りながらやってまいりました」
巨根
太郎
「おう、先生とか呼ばれている三下。
 お前自分の粗品を
 モンスターサイズとか
 吹聴しているらしいな。
 俺のシロナガスに勝てるとでも
 思っているのか」
小林 「もっ、もちろん」

言い終らぬうちに、
先生のズボンとパンツを引っ張った。

巨根
太郎
「あはははは。
 何だこれは。
 ダンゴ虫より小さいじゃないか」

先生が涙目になったその時、
どこからか翁が現われ、
手にした虫眼鏡でシロナガスを観察した。

「自分のちんちんに
 大層自信を持っているようじゃが、
 ワシの鑑定によると君のちんちんは
 本物じゃないのう」
北小岩 「ちんちんに本物と贋物が
 あるのでございますか」
「そうじゃよ。
 このシロナガスは、
 『ちんちんもどき』で
 ちんちんじゃない」

巨根
太郎
「俺のチンチンが贋物・・・。
 じゃあこいつのダンゴ虫以下は
 どうなんだ」

言い終らぬうちに、翁は
先生のズボンとパンツを引っ張った。

「確かにダンゴ虫より
 小さい粗末なものじゃが、
 彼のは本物のちんちんじゃよ」
巨根
太郎
「そっ、そんな・・・」

太郎はちんちんもどきを出したまま、
どこかへ消えてしまった。

ちんちんには本物と、
ちんちんの形をしているだけの
ちんちんもどきがあるらしい。
あなたのブツはいかがであろうか。
真贋は大きさにはまったく関係ないので注意されたし。

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2013-03-10-SUN

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