KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百伍拾七・・・プラットフォーム

「これでございましょうか!」

シュッ スカッ

「ハズレでございました。
 ではこれはどうでございましょう!」

シュッ スカッ

「またまたハズレでございます」

「どや、確率はあがったかいな」

「あっ、先生。
 それが、はずれっぱなしなのでございます」

どういうことなのだろうか。
こういうことであった。

先生が道端に落ちていたエロ本を手に取ってみると、
中に商店街の福引券が一枚挟まっていた。
度を越した金欠状態の二人にとって、
当たりハズレは死活問題。
そこで、大役を仰せつかった北小岩くんが
ボロ紙でくじをつくり、
当てる練習をして本番に臨もうとしていたのだ。

小林 「しゃあないな。
 お前の人生、
 今まで見事なぐらいハズレ続きやろ」
北小岩 「そうでございますね。
 ですから逆に、
 今回は期待できる気がいたします」
小林 「俺も全く同意見や。
 では、いざ出陣と行くか」
北小岩 「あそこでございますね。
 むっ!」

何の変哲もない抽選所。
しかし、ガラガラが妙なものだった。
ミニスカートのスレンダーな女性の案内に従い、
取っ手を握ったのだが、
そこは金色の玉になっており、
その先にイチモツ状のものがそそり立ち、
先端部から抽選玉が飛び出すようになっていた。

北小岩 「一世一代の勝負でございます」

弟子の金玉を握る手に汗がにじむ。

北小岩 「ぴゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

わけの分からない掛け声で
機械を69回ほど前後に動かすと、
コトッという情けない音と共に赤玉が飛び出した。

スレンダ
ーな女性
「チンチンチンチンチンチン!
 一等です!!」

小林 「でかした、北小岩!
 で、商品はなんや???」
スレンダ
ーな女性
「駅のプラットフォーム入場券です」
小林 「何かようわからんが、
 きっとウハウハな出来事が
 股を開いとるに違いない。
 再び出陣や!」

二人は全力のもも上げで、駅に向かった。
駅には普段使用されていないプラットフォームがあり、
券を提示するとそこに通された。

北小岩 「何が到着するのでしょうか」
小林 「おっと、向こうから来るで」
北小岩 「流鏑馬でございますね」
小林 「矢を二本放ったで」
北小岩 「矢の先が、
 女性の秘所の形になっております」
小林&
北小岩
「うお〜〜〜」

矢は二人のイチモツにスポッとハマった。

北小岩 「この絶妙な振動、
 この世のものとは思えない
 気持ちよさでございます!」
小林 「震動というより、電流が漏れとらんか?」

ビリビリビリビリ!!!

小林 「ぎょわ〜、チン漏電や〜〜〜!」


矢は、清い心を持った男には法悦を、
卑しい心を持った男には破壊的な電流を
与える構造になっていたのだ。
先生のイチモツは感電し、黒焦げになってしまった。
めでたしめでたし。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2011-08-07-SUN

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