ギラギラ〜
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北小岩 |
「暑いにも限度がございます」
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ギラギラギラ〜
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北小岩 |
「こんな日の防衛策としましては、
おちんちんを出しておくことしか
できません」
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むんず
ちんちんを出してしばらくすると。
ひらひら〜
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北小岩 |
「アゲハ蝶がやってまいりました」
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ぴた
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北小岩 |
「おちんちんにとまりました」
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ぷにゅ
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北小岩 |
「卵を産みました!
先生〜!!」
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小林 |
「なんや」
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北小岩 |
「美しき蝶が、
わたくしのおちんちんに
卵を産んだのです。
美しきものは、美しいところに
産卵するのですね」
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小林 |
「甘いな」
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北小岩 |
「と申しますと」
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小林 |
「金柑や山椒の葉の卵がかえる。
その幼虫は、どうやって育つんや」
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北小岩 |
「葉っぱを食べて大きくなります。
はっ!」
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小林 |
「そやな。
幼虫にお前のちんちんを
食べさせるために、
そこに産んだんやな。
それより、
町の古文書を借りてきた。
読んでみるか」
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北小岩 |
「はい。
え〜と、昔々、
町が村であったころ、
狼少年がおりました。
少年は毎日森の中から
『朝だちが来るぞ〜』と叫んで
出てきました」
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小林 |
「うむ」
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北小岩 |
「村の人々はびっくりして、
朝だちが来るのではないかと
心配しました。
しかし、来たのは
朝だちではなく夕だちでした」
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小林 |
「なるほどな」
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北小岩 |
「『朝だちが来るぞ〜』何十回、
何百回繰り返すうちに、
誰も信じなくなりました」
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小林 |
「そやろな」
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北小岩 |
「『朝だちが来るぞ〜』
『へん!』
村人たちは鼻で笑いました。
しかし、ついに」
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小林 |
「ついに?」
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北小岩 |
「朝だちが来たのです」
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小林 |
「なんと!」
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北小岩 |
「その日は朝から
暗雲が垂れ込めていました。
村の人たちは
『今日は夕だちかな』と
しゃべっておりました。
その時です。
ドドドドドド!
物凄い勢いで
あらゆる森の生き物が
出てきましたが、
いっせいに朝だちしてました。
ほんとに朝だちが来たのです。
おしまし」
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なんなんだろ。この古文書。 |