KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百七拾壱・・・狼少年

ギラギラ〜

北小岩 「暑いにも限度がございます」

ギラギラギラ〜

北小岩 「こんな日の防衛策としましては、
 おちんちんを出しておくことしか
 できません」

むんず

ちんちんを出してしばらくすると。

ひらひら〜

北小岩 「アゲハ蝶がやってまいりました」

ぴた

北小岩 「おちんちんにとまりました」

ぷにゅ

北小岩 「卵を産みました!
 先生〜!!」
小林 「なんや」
北小岩 「美しき蝶が、
 わたくしのおちんちんに
 卵を産んだのです。
 美しきものは、美しいところに
 産卵するのですね」
小林 「甘いな」
北小岩 「と申しますと」
小林 「金柑や山椒の葉の卵がかえる。
 その幼虫は、どうやって育つんや」
北小岩 「葉っぱを食べて大きくなります。
 はっ!」
小林 「そやな。
 幼虫にお前のちんちんを
 食べさせるために、
 そこに産んだんやな。
 それより、
 町の古文書を借りてきた。
 読んでみるか」

北小岩 「はい。
 え〜と、昔々、
 町が村であったころ、
 狼少年がおりました。
 少年は毎日森の中から
 『朝だちが来るぞ〜』と叫んで
 出てきました」
小林 「うむ」
北小岩 「村の人々はびっくりして、
 朝だちが来るのではないかと
 心配しました。
 しかし、来たのは
 朝だちではなく夕だちでした」
小林 「なるほどな」
北小岩 「『朝だちが来るぞ〜』何十回、
 何百回繰り返すうちに、
 誰も信じなくなりました」
小林 「そやろな」
北小岩 「『朝だちが来るぞ〜』
 『へん!』
 村人たちは鼻で笑いました。
 しかし、ついに」
小林 「ついに?」
北小岩 「朝だちが来たのです」
小林 「なんと!」
北小岩 「その日は朝から
 暗雲が垂れ込めていました。
 村の人たちは
 『今日は夕だちかな』と
 しゃべっておりました。
 その時です。
 ドドドドドド!
 物凄い勢いで
 あらゆる森の生き物が
 出てきましたが、
 いっせいに朝だちしてました。
 ほんとに朝だちが来たのです。
 おしまし」


なんなんだろ。この古文書。

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2017-08-13-SUN

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