北小岩 |
「おかしいですねぇ。
先生は自分よりも
大きなイチモツの方には、
親の敵のように振舞うはずです。
内容から察するに、
先生と話されている方のブツが
矮小であるとはとても思えません」 |
小林 |
「おお北小岩、戻ったか。
こちらの方はな、
学生スポーツ界でも1、2を争う
巨根選手たちや。
一人が野球、
一人が相撲の英傑やな」 |
北小岩 |
「スポーツにおきまして、
巨根は大いなる武器と
なりえるのですか?」 |
珍棒優
(ちんぼう
すぐる・
学生野球界
一の巨根) |
「百害あって一利なしです。
僕の場合、
バッターボックスで構えると、
イチモツが30センチほど
ストライクゾーンに
入ってしまうのです」 |
北小岩 |
「‥‥」 |
珍棒 |
「そこに当たっても
デッドボールにならず、
ストライクを
とられてしまいます。
それをいいことに、
相手投手は標的を狙い、
内角のボール球から
ストライクになる変化球を
投げ込んできます。
痛いなどというレベルでは
ありません。
ベース上で何度失神したことか」 |
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北小岩 |
「それは危険過ぎます!
対処法はないのですか?」 |
珍棒 |
「ストライクゾーンの外側に、
イチモツの形の分だけ
特別なストライクゾーンを
張り出させる。
そのかわり
旧来のストライクゾーンの
イチモツに当てた場合は、
デッドボールにするという
特別ルールを適用するよう、
今野球協会に交渉中です」 |
小林 |
「大きく逃げていくカーブが、
特別ストライクゾーンの
先っぽをかすめていったら、
バットは届かんやろな。
それだけ不利になるが、
イチモツには
かえられんというこっちゃ」 |
北小岩 |
「お相撲の場合は
どうなるのですか?」 |
金土俵益男
(きんどひょう
ますお・
学生相撲界
一の巨根) |
「私の場合、
前褌(まえみつ)から珍棒が、
常に20数センチ
飛び出した状態なんです。
生身にするわけにはいかないので
包帯を巻いていますが、
ここを持たれてひねられると、
ひとたまりもありません。
まるで操縦桿で
コントロールされたように、
転がされてしまいます」 |
北小岩 |
「想像するだに恐ろしいことです」 |
金土俵 |
「ですから私も相撲協会に、
珍棒を握るのは反則。
そのかわりに
前褌からまわしと同じ材質で、
私のモチモノと
同程度の突起物を出し、
それをまわしの一部と
見なしてもらうことで
お伺いを立てています」 |
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小林 |
「これも金土俵はんにとっては、
猛烈に不利やな。
だが、今のままでは
いずれ如意棒は機能を失うやろ。
またすべてを
引っ張り出されたあげく、
決まり手・もろだしで負けるのも
男としてはあんまりや」 |
北小岩 |
「なるほど。
何でもかんでも
大きければいいというわけでは
ないのですね。
いつもと違って
先生が上機嫌な理由が
わかりました」
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