「ふぅ〜」
「おっ、白い息が出てきたな」
「そうでございますね。もうすぐ12月ですからね」
「ふぅ〜。どや、俺のも純白の息やろ」
「うっ!」
弟子の北小岩くんが、
「うっ!」と言葉につまってしまったのもむべなるかな。
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北小岩 |
「先生の息ですが、
正直申し上げて
どす黒かった気がいたします」 |
小林 |
「なぬ?」 |
北小岩 |
「わたくしの憶測にすぎませんが、
腹黒さが息に混ざって
出てしまったのではございませんか。
はっ、申し訳ございます」 |
小林 |
「ございます?」 |
北小岩 |
「ございませんで間違いございません」 |
小林 |
「お前と話していると、
脳みそがこんがらがってくるわ。
もうええ」 |
パン!
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小林 |
「むっ、なんや!
今の音は」 |
北小岩 |
「パン!
という音でございましたね。
わたくし、パン! よりも
パンティ! の方が大好きでございます」 |
小林 |
「それは俺も同じや。
だが、
今はそんなことを言っとるんやない」 |
北小岩 |
「そうでございますね。
わたくし、偵察にいってまいります」 |
はあはあはあ
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北小岩 |
「先生、どうやら大通りで
障害物競走が行われているようです」 |
小林 |
「やりたいやつにやらせとけばええわ」 |
北小岩 |
「しかし、
ゴールの先に秘密のブースがあり、
どうやらそこに、
全裸の女性がいるらしいのです。
賞金に違いございません」 |
弟子が言い終わる前に、先生は準備運動を始めていた。
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小林 |
「さあ、行こか」 |
パン!
無理やり飛び入り参加をした二人であったが。
第一関門には『ちんコブラ』と書かれていた。
そこでは、キングコブラが鎌首をもたげている。
恐るべき敵に対して、
自分のちんちんの裏にマジックでコブラを書き、
それで威嚇して通り抜けなければならないのだ。
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北小岩 |
「先生!
コブラがこちらにやって来ます!
もう無理でございます!!」 |
ガブッ!
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北小岩 |
「ぎゃ〜〜〜!」
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あはれ、弟子のイチモツは
キングコブラの餌食となってしまった。
先生はと言えば、ブツが小さすぎて
コブラがその存在に気づかず、
通り抜けることができたのだ。
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小林 |
「ともかく、
次の関門を突破すればウハウハや。
んっ? なんやこれは?」 |
スリッパが置かれており、
そこには女子トイレ用と書かれているのだ。
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小林 |
「ようわからんが、
履くしかなさそうやな。
むっ、あかん。
このままでは女便所に入ってしまう!」 |
スリッパには尋常ではない磁力があり、
先生は一直線で女子トイレへ。
中には屈強な婦人警官が手錠を持って待ち構えていた。
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屈強な
婦人警官 |
「このどすけべが!」 |
先生に手錠をかけた婦人警官が合図をすると、
屈強な男たちがわいてきて、
先生はパンツを脱がされた。
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小林 |
「なにするんや!」 |
そのまま羽交い絞めにされ、
金玉を便器の排水口に押し付けると、
男は水と書かれたボタンを押した。
ジャジャー!!
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小林 |
「うお〜〜〜!」 |
先生の玉は、便所で流されてしまった。
この障害物競走が何を物語っているのかはわからない。
しかし、先生の玉が流されたことは、
町のためにもよいことであったに違いない。 |
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