ドン!
「う〜、いたたた!」
「大丈夫でございますか!」
通り沿いの家にパンティが干してある。
それを凝視しながら歩いていたお年寄りが、
電信柱にぶつかった。
居合わせた北小岩くんが、
すぐに救いの手を差し伸べた。
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お年寄り |
「ありがとな。
若いのに感心な男だ」
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北小岩 |
「そんなことはございません」
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お年寄り |
「お礼にこれをあげよう」
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北小岩 |
「わたくし師匠から、
いただきものは
絶対遠慮してはいけないと、
耳にタコの吸盤ができるぐらい、
何度も何度も言われております。
ありがたく頂戴いたします」 |
それは銭湯のタダ券二枚だった。
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北小岩 |
「さっそく、先生と行ってみます」 |
弟子が何かをもらった時、
またはいい目に合いそうな時、
先生は恐るべき嗅覚を発揮し、
振り向けばそこにいる。
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小林 |
「さあ、行くか」 |
当然の如く、銭湯に向かった。
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小林 |
「久しぶりの風呂やな」
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北小岩 |
「そうでございますね。
むっ、こんなところにのぞき穴が」 |
弟子が言い終わらないうちに、
先生は涎を垂らしながらのぞいていた。
ぐい〜〜〜ん!
突然、女湯の壁が天井に上がっていった。
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小林&
北小岩 |
「うひょ〜!」 |
喜んだのもつかの間。
いくつもの砲台状のものが、男湯に向けられ。
「引っかかったわね」
「さあ、攻撃よ」
ドーン! ドーン!!
グサッ! グサッ!!
女たちの放った銛が、浴槽の木枠に刺さった。
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小林 |
「危ないやないか!」
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北小岩 |
「どういうことでしょうか」
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湯浴み着の
女A |
「ここの銭湯は、
女風呂をのぞくドスケベには、
銛を撃っていいことになってるのよ」
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小林 |
「お前らは湯浴み着で、
俺たちはふるちんやないか」
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北小岩 |
「どう考えても不公平でございます」
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小林 |
「せめてぱ〜っと全裸にならんかい」
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湯浴み着の
女B |
「何言ってんのよ」
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湯浴み着の
女A |
「このどぐされちんぽ野郎!」
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湯浴み着の
女B |
「みんな!
あの二人のおそまつなモノを
射抜きましょう!」
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湯浴み着の
女C&D&
E&F&G |
「撃チーン!」 |
ドーン!
グサッ!
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小林 |
「うお〜〜〜!」 |
ビュー!
ドーン!
グサッ!
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北小岩 |
「ひひ〜ん!」 |
ビュー!
ビューッという音は、局部を射抜かれた二人が、
お尻から潮を噴いた音である。
殿方は、銭湯ののぞき穴には、
くれぐれもお気をつけください。 |
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