KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百九拾九・・・おじいさん

北小岩 「今日は
 町内おじいさん会議の日で
 ございますね」
小林 「そやな」
北小岩 「もしかすると、
 お茶菓子がでるのでは
 ないでしょうか」
小林 「その可能性は高いな」
北小岩 「行ってみましょう」

ぷ〜っ

ぷ〜っ

二人はビニール袋をお尻にあて、
屁を逃がさないように放屁した。

各自その袋を交換すると、
臭いを嗅ぎあった。

小林 「うげ〜っ!
 何を食うと
 こんな臭いになるんや」
北小岩 「先生のおならも
 かなり発酵が
 すすんでおります」

師弟は臭さをエネルギーにかえ、
集会所に向かった。

集会所には、
どどめ色の会と大書された看板がかかっている。

北小岩 「町のすけべじいさんが
 集まっておりますね」
小林 「そやな」
北小岩 「何を話し合うのでしょうか」
小林 「わからんな。
 しばらくここで観察してみるか」

議長らしきおじいさんが登壇した。

議長
らしき
おじい
さん
「これから
 第69回どどめ色の会を
 開催します。
 会議に朝立ち、
 レジュメを配布します」
北小岩 「会議に朝立ち?
 会議に先立ちの
 間違えでございますね」
小林 「レジュメが配られとるが
 よく見てみい」
北小岩 「間違いなく
 エロ写真でございます」
議長
らしき
おじい
さん
「俺たちもいつまでも
 生きているわけじゃないからな。
 不測の事態の後に
 どうしてほしいのか、
 町議会に掛け合うために
 議論しよう」
すけべ
じい
さん
その1
「お線香より、
 やっぱりお万香だな」
すけべ
じい
さん
その2
「小股の割れ上がったいい女に、
 お万香を焚いてもらうのが
 いいわな」

すけべ
じい
さん
その3
「そうだ。
 イチモツ状の卒塔婆をつくって、
 お万香の刺激で
 卒塔婆が太くなるように
 してもらいてえな」
すけべ
じい
さん
その1
「名案だな」
すけべ
じい
さん
その2
「俺も賛成だ」
議長
らしき
おじい
さん
「では、町議会で
 ごり押しするよ」
すけべ
じい
さん
その3
「頼んだよ」

先生の町のお年寄りたちは、
幼少のころから今日まで、
すけべなことやくだらないことしか話さずに
生きてきている。
少しうらやましい気もします。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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postman@1101.comに送ってください。

2018-02-25-SUN

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