てかてか〜
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北小岩 |
「9月ですが、
まだ暑さが残っておりますね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「とはいえ、
あのようなことが
起こるほどは
暑くないですね」
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小林 |
「まあな」
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北小岩 |
「わたくし、
生まれて初めてで
ございました」
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小林 |
「さすがに
びっくらこいたわな。
なんか焦げ臭いと思ったんや」
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北小岩 |
「わたくし、縁側で
昼寝をしていたのですが、
下半身が直射日光を
浴びていたのですね」
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小林 |
「俺は隣で寝ていたが、
日陰やった。
そのうち北小岩の方から
煙がもくもくしてな。
まさか陰毛が
自然発火するとは
思わなかったな」
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北小岩 |
「イチモツまで
燃えるところで
ございましたが、
間一髪、
池に陰部を浸すことが
できました」
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小林 |
「ボウフラが
驚いとったな。
今回のことを、
教訓にせなあかん」
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北小岩 |
「かしこまりました。
今日はあの日よりは
過ごしやすいですから、
お散歩にいきましょう」
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師弟があほ面下げて歩いていると。
「小林く〜ん!」
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小林 |
「むっ!
若いおなごの声や」
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たったったった
当然通り過ぎていった。
「秀雄く〜ん!」
またまた若いおなごの声。
当然通り過ぎていった。
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北小岩 |
「小林さんも
秀雄さんも多いですから、
同姓同名には困りますね」
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小林 |
「そやな。
でもこの町には
変わった同姓同名もおるで」
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「運子(うんこ)く〜ん!」
その声に、三人が振り向いた。
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運子A |
「名前まで
言ってくれなきゃ
わからないよ」
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「粉田(ふんだ)く〜ん!」
「は〜い」
三人が手をあげる。
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運子A
&
運子B
&
運子C |
「あれ、三人とも名前
『うんこふんだ』なのか」
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その時新たな声。
「珍歩(ちんぽ)く〜ん!」
その声に、四人が振り向いた。
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珍歩A |
「名前まで
言ってくれなきゃ
わからないよ」
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「小佐目(ちいさめ)く〜ん!」
「は〜い」
四人が手をあげる。
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珍歩A
&
珍歩B
&
珍歩C
&
珍歩D |
「あれ、四人とも
名前『ちんぽちいさめ』
なのか」
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先生の町は、変な同姓同名が多すぎる。 |