KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百七拾壱・・・重要性

北小岩 「突然あたたかく
 なってまいりましたね。
 喉も渇いてまいりました」
小林 「ほな行きまひょか〜」

とっとっとっ

先生たちは渇きを感じると町役場を訪れる。
そこに行けば無料で冷水が飲めるからである。

北小岩 「サバンナでオアシスを目指す
 ゾウさんのようですね」
小林 「俺たちも
 雄大な自然の中の
 誇り高き野生やからな」

野生ではなく野糞であろう。

小林 「おお!
 我らがオアシスが見えたな」
北小岩 「早く喉を潤したいでございます」

ばっ

北小岩 「あっ、
 町役場の屋上から垂れ幕が」
小林 「なになに。
 『お前らに肛門の
  重要性を教えてやる。長老より』」
北小岩 「悪い予感しかいたしませんね」
小林 「ともかく中に入ってみよか」

そこで師弟が見た光景は。

男A 「いけね。
 印鑑忘れちゃった」
町役場
の女性
「紋でも大丈夫ですよ」
男A 「じゃあ指紋でお願いします」
町役場
の女性
「今日から指紋は
 使えないようになりました」
男A 「えっ、
 どうすればいいんですか」

パチッ

女性が指を鳴らすと、
プロレスラー並の体格をした女たちが現れ
男Aを羽交い締めにすると
パンツを脱がした。

町役場
の女性
「長老からのお達しで
 これからは
 『肛紋(こうもん)』だけしか
 使えないようになりました」

べとっ

男A 「何でケツの穴に
 朱肉を塗るんだ!!」

ぐぐっ

男A 「あっ!」

印鑑登録を無理やり肛紋にされてしまった。

その頃町の銀行では。

銀行員
女性
「貸金庫の指紋認証は
 できなくなりました」
男B 「じゃあ
 どうやって開けるんだよ」

パチッ

銀行員の女性が指を鳴らすと、
プロレスラー並の体格をした女性たちが現れ
男Bを羽交い締めにすると
パンツを脱がした。

銀行員
女性
「長老からのお達しで
 これからは
 『肛紋認証』を
 使うことになりました」

金庫から伸びるマウスを
ケツの穴にこすりつけた。

男B 「ああ!」

ぴっ 

銀行員
女性
「肛紋が登録され開きました。
 次からは自分で
 肛紋認証してくださいね!」

長老により
肛門の重要性が増したことは確かである。
しかし、それが何になるのか。
長老がどこに向かおうとしているのか。
それは誰にもわからないし、
わかりたくもない。

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2023-05-14-SUN

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