KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐拾七・・・大あくび

北小岩 「今日も退屈でございますね」

じゃ〜

ゴクゴクッ

北小岩 「水道水を1杯飲んだら、
 今日1日することが
 なくなってしまいました」

びゅっ

北小岩 「ふぁ〜〜〜」

グキッ

北小岩 「アゴが外れそうになりました」
小林 「お前さっきから見てると、
 ほんとに暇人やな」
北小岩 「先生のご予定は
 どうなっておりますか」
小林 「俺の予定は
 かなりハードやで」
北小岩 「さすがでございます。
 できる限りサポートさせて
 いただこうと思いますが、
 どのような
 スケジュールなのでしょう」
小林 「今日はあと
 5回ほど放尿すれば、
 スケジュールはすべて終了や」
北小岩 「・・・」

小林 「ともかく、
 お前さっき
 大あくびしとったやろ」
北小岩 「はい」
小林 「今日の午後からは、
 それは許されんで」
北小岩 「と申しますと」
小林 「町のお偉方から聞いたんやが、
 町長が大あくびを
 嫌っとるらしいんや」
北小岩 「そうでございますか」

キンコ〜ン タマタマ〜

北小岩 「12時でございますね。
 再びあくびが。
 ふぁ〜」

ぴゅん びゅん びゅん

北小岩 「何かが次々に
 口に入ってきました」

ねとっ ねとっ

北小岩 「うわっ!
 鼻くそでございます!!」
小林 「やはりそうか」
北小岩 「どういうことでございますか」
小林 「町長が
 大あくびの無い町を目指しとって、
 町おこしとして
 鼻くそゴムパチンコによる
 大あくび撲滅で、
 地方創生の交付金を
 申請したらしいんやが、
 すぐに却下されたらしい」
北小岩 「それなのになぜ
 わたくしの口に鼻くそが?」
小林 「町の税金を使って
 鼻くそを遠くまで発射できる
 ゴムパチンコと、
 凄腕を何人か雇ったらしいんや。
 そいつらが今日の12時から
 フル稼働で、
 大あくびしてるやつの口に
 鼻くそを打ち込むことに
 なったんやな」


先生の町は、町長もくだらない。

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2016-10-09-SUN

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