ギラギラ もわ〜ん
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北小岩 |
「灼熱地獄でございます!
先生宅より
まだ外の方がましでございます」
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だっ しゅっ
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北小岩 |
「全裸になって
おちんちんにも
風をあてなければ」
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す〜
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北小岩 |
「暑さで体力を奪われているため、
眠くなってしまいました。
ここは日陰ですから大丈夫です」
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北小岩くんが庭で熟睡してしまった30分後。
じりじりじり ぼわ〜
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北小岩 |
「あれっ。
おかしいでございます。
ペットボトル?
うわ!
陰毛から煙が出ております!!」
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ざばっ
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小林 |
「お前、
ちんちんの送り火でも
しとるんかい」
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北小岩 |
「先生!
チン火していただき
ありがとうございました!
私、体力消耗のため
全裸で眠り込んで
しまったのですが、
どうやら
お隣様の塀の上から転がってきた
水入りペットボトルによって
収れん現象がおき、
陰毛に火がついて
しまったらしいのでございます」
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小林 |
「相変わらずくだらんな。
それより、
川のほとりに
虫屋ができたのを知っとるか」
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北小岩 |
「ちらっと拝見いたしました。
『穴流(あなる)昆虫店』と
書かれておりました」
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小林 |
「気になるな。
行ってみるか」
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店名からしてしょうもないが、
店をのぞいてみよう。
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小林 |
「虫がおらんな」
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店長 |
「ここにおりますよ」
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店長はズボンとパンツを同時に脱ぐと
先生に尻を向けた。
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小林 |
「ケツの穴に
蜘蛛が巣を張っとる!」
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店長 |
「『屁嗅グモ(へかぎぐも)』と
いいます。
屁の匂いを嗅ぐかわりに、
ケツの穴に虫が侵入するのを
防いでくれます」
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北小岩 |
「初めて拝見いたしました」
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店長はくるりと前を向き。
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店長 |
「僕は陰毛が薄いんだけど、
この『陰毛虫(いんけむし)』が
いてくれるから、
結構りっぱに見えるんですよ。
お〜い、来てくれ」
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店員 |
「はい!」
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店員が駆けつける。
やはりズボンとパンツを同時に脱いだ。
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北小岩 |
「おちんちんが
二本ついております!」
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店員 |
「一本は自前で、
もう一本は
『ちんもどき』っていう
虫なんですよ。
海でサメに
ちんちんを狙われた時、
身を挺して
自分がサメに食べられ、
僕のちんちんを
守ってくれるんですよ」
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小林 |
「その虫はなんや!」
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店長のちんちんの下に、
不思議な虫がくっついている。
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店長 |
「『尿瓶虫(しびんむし)』
ですよ。
おしっこを
漏らしそうになった時、
飲んでくれます」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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二人はおみやげに
小さなクワガタのような虫をもらった。
虫はクワで針を挟んでいた。
きっとそれはクワガタではなく、
『ハリガタ(張形)』というのであろう。 |