KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百伍拾壱・・・世のため人のため

小林 「俺たちも、もっとはっきり
 世のため人のためになることを
 したほうがええな」
北小岩 「御意にござります。
 わたくしたち、
 見ようによっては
 遊び人と思われているかも
 しれません」

遊び人というほど高級なものではなく、
スケベなちんかす人と思われているであろう。

小林 「世のため人のために
 なった上で、
 なおかつ金が儲かるに
 越したことはないわな」
北小岩 「もちろんでございます」
小林 「俺たちだって、
 霞を食って
 生きとるわけやないからな」

霞というより、恥垢を食って生きているのだろう。

北小岩 「そのように
 素晴らしいお仕事は
 あるのですか」
小林 「ああ。今は何の季節や」
北小岩 「桜でございます」
小林 「桜といえば」
北小岩 「花見でございます」
小林 「花見といえば」
北小岩 「飲みすぎて、
 おしっこがしたくなります」
小林 「そこやな」
北小岩 「なるほど!」
小林 「小便を漏らしそうになっても、
 都合よくそこに便所はない」
北小岩 「昔と違い、
 今は立ち小便への
 軽蔑のまなざしは
 すさまじいですからね」
小林 「失禁の危機を救ってやる」
北小岩 「これほどの人助けは
 ございません」
小林 「しかし、
 世の中そこまで
 甘くはないわな」
北小岩 「漏らしそうな
 度合に応じて、
 使用料が
 上がっていくのですね」
小林&
北小岩
「にょにょにょ
 にょにょ〜〜〜!」

二人は知り合いの便器屋さんに行き、
いらなくなった便器とタンクを譲り受けた。

小林 「桜はマン開に近づいとるな」
北小岩 「出陣いたしましょう」

二人は野球場で
ビールの売り子さんが背負うように、
男性用小便器と小型タンクを装着し、
花見客でにぎわう公園に繰り出した。

小林 「カモがたくさんおるな」
北小岩 「ちんちんかもかもですね」

舞い上がってしまい、
わけのわからないことをのたまう。

小林 「しゃがんだほうが、
 客が集まるわな」

先生がしゃがんだ刹那。

客A 「もう膀胱が破裂しそうだ」
客B 「やべえな、俺もだよ」
客C 「おっと、
 こんなところに便器があるぞ」
小林

「一回一万円」


じょぼじょぼじょぼ〜〜〜

先生が言い終わる前に、
放水を始めてしまった。

小林 「おい!
 便器からはみ出しとるわ」


先生はびしょびしょになっている。

その後も長蛇の列ができたが、
誰一人料金を払う男はいなかった。
めでたしめでたし。

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2017-03-26-SUN

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