コンコン コンコン
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小林 |
「工事が始まったな」
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北小岩 |
「建物のようですね」
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コンコン コンコン コンコン
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小林 |
「ドームのような形をしとるな。
なんやと思う?」
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北小岩 |
「コンコン音を立てて
作っていることを考慮いたしますと、
コンドームではないでしょうか」
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小林 |
「お前もベタにくだらんことを
言うようになったな。
人は心の中で
『こいつきっと
コンドームって言うぜ』
と思っている時、
案の定そう言ってくれると
案外うれしいもんや」
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北小岩 |
「お褒めいただき
ありがとうございます!」
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小林 |
「うむ」
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それから一週間後。
イケメン、どすけべ野郎、その他数十人が
建物に召集された。
先生と北小岩くんもまぬけ面して立っていた。
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女代表者 |
「ここは女性だけが見学できる
プラネタリウムです」
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小林 |
「ドーム型やから
そんなもんかと思っとった。
なぜ俺たちが呼ばれたんや」
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女代表者 |
「あなた方には
星になっていただきます」
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小林 |
「どういうこっちゃ」
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女代表者 |
「イケメンの方々は特別待遇で。
このどすけべどもは、
金玉を露出した状態で
簀巻きにして」
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イケメンは美女にエスコートされ、
先生と弟子は荷車に乗せられ天井へ。
そこには金玉を出す穴があいていた。
イケメンが穴から金玉を出すと、
虹色のライトに照らされ煌めいた。
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女性
アナウ
ンサー |
「町一番のイケメンの珠玉です」
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女性
観客A |
「この世のモノとは思えない
美しさだわ!」
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女性
観客B |
「一等星を超えているわ!」
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女性たちはうっとりしている。
次は先生と北小岩くんの金玉が出された。
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女性
アナウ
ンサー |
「町一番の汚らわしい男たちの
腐れ玉です」
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どどめ色のライトが当てられ、
さらに醜い色に変わった。
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観客
女性A |
「なにあの忌々しい劣等星は!」
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女性
アナウ
ンサー |
「みなさまの席に
備え付けられている
特殊レーザー光線で
焼いてしまいましょう!」
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び〜〜〜〜〜〜
び〜〜〜〜〜〜
び〜〜〜〜〜〜
女性たちが金玉に向かって
レーザーを照射する。
ぼわっ! ぼわっ!
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小林 |
「熱いやんけ!!!」
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北小岩 |
「わたくしのたまたまが
燃えております!」
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二人の金玉がとれて落下した。
劣等星の金玉・・・。
これを流れ星と言ってもよいのか、
判断に迷うところである。
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