KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百伍拾八・・・自然エネルギー

村の
エネル
ギー長官
「あちらをご覧ください」
小林 「風車があるな」

ひゅ〜 ひゅ〜

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

北小岩 「凄い勢いで回っておりますね。
 これならばかなりの発電が
 期待できますね」

先生の町は、数年後に自然エネルギーで
100%電力を賄うこととなった。
そのため師弟が
自然エネルギーだけで生活しているという村を
視察に来たのである。
なぜ二人が選ばれたかと言えば、
町で一番暇という以外の理由はない。

小林 「風車で全電力を
 賄っとるんか」
村の
エネル
ギー長官
「違います。
 この風力発電はもっと
 趣味的なものに
 使われています」
北小岩 「と申しますと」
村の
エネル
ギー長官
「充電が完了したら
 逆回転させます」

ぴ〜

村の
エネル
ギー長官
「完了です。
 スイッチを押します」

ぷっ ぐわ〜ぐわ〜ぐわ〜

北小岩 「凄まじい風です!」
スカート
の女性
たち
「キャ〜ッ!」
村の
エネル
ギー長官
「絶景かな絶景かな!」

パンティを拝むためだけに、
特殊風車を設置したのであった。

北小岩 「わたくしたちの任務は
 視察でございます。
 パンティ風車だけでは
 帰れません。
 他に自然エネルギーを
 使ったものはないのですか」
村の
エネル
ギー長官
「水車もありますよ。
 小川に行きましょう」

水車に近づくと。

コトコトコトコト シュシュシュ

「あ〜!」

北小岩 「今の『あ〜!』は
 何でしょう?
 うわ!
 素っ裸の男の方が
 仰向けになっております!」
小林 「水輪の横の棒に
 刷毛がついとる。
 輪が回るたびに
 刷毛がちんちんを
 ソフトタッチで撫でるように
 なっとるんや」
村の
エネル
ギー長官
「持続可能な
 気持ちよさですね」


コ〜ン

「うっ!」

小林 「なんや?」

妙な音のする方を凝視する。

北小岩 「あっ!
 またまた全裸の男の方が
 仰向けになっております」
小林 「湧水を使ったししおどしや。
 いや、ちんおどしや。
 水がたまってこぼれ、
 ちんちんを打つように
 なっとる」
北小岩 「座禅で肩を打たれるように、
 おちんちんが的に
 なっております。
 禅の方でしょうか?」
村の
エネル
ギー長官
「禅ではなく、
 ぜんぜんダメな男です。
 持続可能な喝! です」
小林&
北小岩
「・・・」


視察は何の役にも立たなかった。

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2021-03-14-SUN

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