KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百四拾七・・・春が来た

チュンチュン チュンチュン

北小岩 「スズメさんがさえずっております」
小林 「そやな」
北小岩 「春なんですね」
小林 「スズメと言えば、
 有名な句があったな」
北小岩 「そうでございますね。
 『スズメの子
  そこのけそこのけ
  馬並が通る』」
小林 「一茶やな。
 句の中で最も男らしいものや」

二人の知識には、根本的な欠陥がある。

北小岩 「先生、
 あっちこっちに
 春が来ているはずでございます」
小林 「そやな。
 公園に行ってみるか」

二人は近所の小学校に捨ててあった万力で
お互いのイチモツを挟み、
その痛さを動力に公園に向かった。

小林 「いろんな春を探してみよか」
北小岩 「かしこまりました」

ほ〜ほけきょ

北小岩 「ウグイスの鳴き声でございます」
小林 「あの木の向こうからやな」

子弟が駆け付けると。

小林 「変なおっさんがちんぽを出しとる」
北小岩 「あっ、
 その部分が
 ウグイスになっております」
変な
おっさん
「あったかくなったと思ったら、
 突然ちんちんが
 鳴くようになったんだよ」

北小岩 「ともかく春をひとつ
 見つけましたね」
小林 「なんや、あの人だかりは」

春を採集すべく移動する師弟。

北小岩 「タキシードを着た
 ジェントルマンが、
 お尻の穴を出しております」
人だかり
の人A
「見事な花ですね」
人だかり
の人B
「毎年この時期になると、
 お尻の穴が咲くのですからね」

北小岩 「とっ、ともかく
 二つ目の春を見つけました」
小林 「美しいとは言えんな」
北小岩 「わたくし、
 尿意をもよおしました。
 トレイに行ってまいります」

じょぼ〜〜〜

北小岩 「おしっこが
 桜色をしております!
 先生に
 お知らせせねばなりません」

だーっ

北小岩 「先生、
 わたくしのおしっこにも
 春がやってまいりました。
 桜色した尿が」
小林 「早く病院いかんかい!」

本来春は心をウキウキさせてくれるものだが、
先生の町を訪れる春は
限りなく暗黒に近いものである。

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2015-03-29-SUN

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