KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百拾七・・・盆栽

ギラギラ

小林 「太陽のやつが興奮しとるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「イチモツが日干しにならんよう、
 日陰メインで散歩するか」
北小岩 「かしこまりました」

とぼとぼ

北小岩 「あっ、おじいさまが縁台で
 甲羅干しをしております」
小林 「あれが甲羅干しに見えるか」
北小岩 「亀ではありますが、
 甲羅ではございませんでした」
小林 「そや。亀頭干しや」
北小岩 「あの方は町でも特に
 おちんちんが蒸れやすい
 『蒸れじいさん』の名を
 欲しいままにされておりますからね」

目にしたくない光景である。
 
小林 「ちんぽの大きさはともかく、
 じいさんの盆栽の腕は確かやな」
北小岩 「想像力をかきたてる作品が
 多いですね」
小林 「実はそろそろ俺も、
 盆栽の世界に
 足を踏み入れようと思ってな」
北小岩 「素晴らしいでございます」
小林 「そういえば広場で
 盆栽市をやっとるな」
北小岩 「これからの参考になりますね」
小林 「俺の実力からすれば、
 参考にするものなどないがな」

二人は焼けた石をそれぞれおちんちんにつけ、
その熱さを動力に広場へ走った。

北小岩 「いろいろなタイプの盆栽が
 ございますね」
小林 「むっ、
 あそこにおるのは、
 蒸れじいさんやないか」
北小岩 「凄腕の氏が
 どのような作品を出されるのか
 楽しみですね」

しかし、出されたのは作品ではなく、
日干しになったちんちんだった。

小林 「干からびたちんちんを中心に、
 電光石火で盆栽をつくりよった」
北小岩 「おじいさま、
 それは何という作品でございますか」
蒸れ
じいさん
「『枯山水』という名前じゃよ」
北小岩 「自前の苔が
 生えているではないですか」
蒸れ
じいさん
「蒸れやすいからいい感じで
 苔が生えてきたんじゃ。
 それを応用したわけじゃ」

凄いのか凄くないのか、
まったく判断がつかない。

蒸れ
じいさん
「ちんちんの枯山水に苔の美、
 なかなか風流じゃろ」
小林&
北小岩
「・・・」

先生は盆栽の世界に入るのを無期延期にした。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2016-07-31-SUN

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