北小岩 |
「ゴールデンウィークも、
どこかに行って
しまいましたね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「ゴールデンボールウィークに
しようと玉を
磨いてみたものの、
玉をくじいて終わりました」
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小林 |
「磨かんでも
十分ゴールドの光を
放っとった
いうこっちゃな」
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北小岩 |
「忘れておりましたが、
先月末は先生の
お誕生日だったのでは
ないでしょうか」
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小林 |
「まあな」
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北小岩 |
「先生も結構
いいお歳に
なられましたね」
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小林 |
「そうともいえるが、
歳をとるとは
そう単純なことやないで」
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北小岩 |
「そうなのでございますか」
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小林 |
「当たり前や」
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北小岩 |
「詳しくお聞かせ
いただけませんか」
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小林 |
「俺が若い頃、
マン仙人のもとで
修行しとった時に
うかがったんやがな」
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北小岩 |
「先生は
マン仙人という方のもとで
修行をされていたので
ございますか」
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小林 |
「そや」
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北小岩 |
「険しい山で
修行されていたのですか」
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小林 |
「山といえば、
そういえないことも
ないな」
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北小岩 |
「どういうことでしょう」
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小林 |
「山のふもとや。
若いおなごたちの
パンティが干してあるのが
よく見えるところで
修行しとったんや」
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北小岩 |
「修行という言葉が
似合いませんね。
ところで歳をとることに
関しましては?」
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小林 |
「マン仙人は
まだ生きてると思う。
行ってみよか」
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二人はお尻の山を両手で寄せ、
おならが出にくくした上でおならをし、
お尻の穴の苦労をばねにマン仙人のもとへ走った。
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小林 |
「あそこやな」
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山のふもとに祠があり、中をのぞくと。
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北小岩 |
「どなたも
いらっしゃいません」
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小林 |
「見てみい」
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ひげを1メートルほど伸ばしたじいさんが、
風で飛んできたと思われるパンティを咥えながら
にこやかに佇んでいる。
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北小岩 |
「マン仙人様。
小林先生が歳をとるとは
単純なことではないと
うかがったらしいのですが」
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マン
仙人 |
「おお、ひさしぶりじゃな」
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マン仙人は腹巻きの中に
パンティをしまいながら。
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マン
仙人 |
「年齢というのは、
重層的なんじゃ」
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北小岩 |
「深いお話ですね。
ぜひご教示ください」
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マン
仙人 |
「お前は自分のすべてが
今の年齢だと思っとるじゃろ」
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北小岩 |
「はい。
年齢はひとつでございます」
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マン
仙人 |
「じゃがな。
陰毛はどうじゃ」
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北小岩 |
「はぁ?」
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マン
仙人 |
「陰毛はお前が
考えている歳より、
10歳若いんじゃないかな」
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北小岩 |
「確かに!
生まれた時には
陰毛が生えておらず、
10歳から生えましたから、
陰毛はわたくしの年齢より
10歳若いはずでございます」
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マン
仙人 |
「脳はどうじゃ」
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北小岩 |
「すけべを愛する脳も、
赤ちゃんの時には
生まれていなかったです。
年齢はその人にとって
ひとつではなく、
重層的なものでございます!!」
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マン
仙人 |
「うむ」
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ところで先生は、この仙人の下で
何の修行を積んでいたのでしょうね。 |