KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百四・・・オーロラ

ふわ〜〜〜!

散歩中に先生が大あくびをした。

ぶ〜ん

パッ

小林 「しまった!
 油断しとったら、
 ハエが口から入ってしまった」
北小岩 「それは大変でございます。
 もしかすると、ハエは
 先生の口の中を糞と
 勘違いしたのではないでしょうか。
 はっ!
 申し訳ございません」
小林 「お前の暴言にも慣れたわ」
北小岩 「わたくしも、
 もう少しおべっかを使えるよう
 修行いたします」
小林 「そんなことより、
 このポスターを見てみい」
北小岩 「美しいでございます。
 オーロラですね」
小林 「宇宙のカーテンといわれとるな」
北小岩 「今生で一度は
 味わいたいものでございます」
小林 「そやな。
 店に入ってみるか」

先生と弟子は所持金が各自2円ずつ。
二人合わせても4円しか持っていない。
海外旅行など夢なのだが。

北小岩 「外で神秘的なポスターを
 拝見いたしました」
旅行会
社の人
「オーロラですね」
小林 「こいつが
 パンティの奥をのぞくように、
 見たがっとるんやな」
旅行会
社の人
「パンティというより、
 スキャンティに
 近いかもしれませんね」

この人たち、わけがわからない。

旅行会
社の人
「ちょうどよかった。
 我が社のツアーで
 秘密の北極圏に行ってきた
 女性たちが、
 その時の様子を
 ビデオに撮ってきたので、
 一緒に観ましょう」

大きなモニターに、現地が映し出された。
一人の女性が、
リポーターのように解説を始める。

女性A 「私たちは今、
 北局部、じゃなかった。
 北極圏にたっています。
 地球ではここでしか見られない
 オーロラを待っています。
 オーロラは、
 私たちの大好きな形」

ぽこっ

女性A 「あっ、
 出てきました!
 おいしそう!!」

濃紺の空に現れたのは、
シルクでこしらえたような、
おちんちんだった。

女性A 「これでは満足できないよね」

女性B 「そうね!
 世界一大きくて太い
 オーロラを作りましょう。
 みんな、脱ぐのよ」
女性
たち
「オーッ!」

次々下着姿になると。

女性A 「オーロラの角度が上がったわ。
 でも、
 まだ中途半端な大きさね。
 もっとちゃんと脱ぎましょう!」


全員全裸となり、オーロラにむかって御開帳した。
オーロラは、はち切れんばかりに大きくなった。
でも、いったいなんなんだ、このオーロラ。

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2016-05-01-SUN

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