北小岩 |
「ワンちゃんとのお散歩も、
なかなか楽しいものでございますね」 |
隣に住んでいる犬川さん(女性)が、
淡路島にある秘宝館に旅に出た。
そこで、オス柴犬
『バター犬五郎(バターけんごろう)』の世話を
頼まれたのである。
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北小岩 |
「向こうから
おしゃれなお姉さまが参ります。
こんにちは。連れていらっしゃるのは、
ウエスト・ハイランド・
ホワイト・テリアでございますね」 |
おしゃれな
お姉さま |
「よくご存知ですね。
ブラちゃんって言うんですよ」 |
北小岩 |
「えへっ」 |
近頃、女性に意味なく媚びることを
覚えてしまった馬鹿弟子。
犬図鑑を熟読していたのが役立った。
バター犬五郎がお姉さまに近づく。
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おしゃれな
お姉さま |
「あら、かわいい柴ちゃんね。
ブラちゃんと遊べるかしら。
んっ?」 |
バター犬五郎はプラには見向きもせずに、
お姉さまの股間に一目散。
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おしゃれな
お姉さま |
「何するの!
あなたが仕組んだのね、
この変態!!」 |
北小岩くんは頬を張られ、その場にへたり込んだ。
バター犬五郎はそ知らぬ顔で、
電信柱に近づくと片足を上げた。
シャーッ
ブリッブリッ!
キャン!
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北小岩 |
「むっ!」 |
信じられないことに、
電信柱にあるボルト取り付け用の穴が
肛門のように開き、うんこをかけられたのだ。
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北小岩 |
「おしっこに対する腹いせですね。
あなた生きていらっしゃるので
ございますか」
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返答はない。
だが、よく観察すると、上方の足場ボルトに、
パンティらしきものがいくつもついている。
「そいつは悪さばかりしているんですよ」
顔が電柱そっくりの男が立っていた。
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顔が電柱
そっくりの男 |
「電柱にはご存知のように、
工事やメンテナンス時に登るための
足場がついていますが、
一般の人が登れないよう
下方にはありません。
しかし、あやつは
ミニスカートの女性が通ると
ちんちん状の突起を出し、
上へと誘おうとします。
女性はさがなのか、
ついちんちんを使って、
天に昇っていこうと
みてしまうのですね」 |
北小岩 |
「そうなのですか」 |
顔が電柱
そっくりの男 |
「何段か登ったが最後、
下のボルトが伸びて
パンティをはぎ取ってしまい、
上のボルトに渡してしまいます。
そして下のボルトは収縮し、
取り返すことが
できなくなってしまうのです」 |
北小岩 |
「なるほど」
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顔が電柱
そっくりの男 |
「電柱はそのほとんどが、
素朴にただ立っているだけなのですが、
千本に一本の割合で
スケベなものが混ざっています。
出歯亀の常習者でもあります。
まず、電柱の明かりを消して
闇にしておきます。
カップルが油断して、
そこでハードに乳繰り合ったが最後、
電灯がするするとおりてきて、
パッと秘所を照らされてしまいます。
それを見て電柱は興奮し、
背が伸び胴回りが太くなるのです」 |
北小岩 |
「確かにすけべでございますね」 |
顔が電柱
そっくりの男 |
「照らすことを控え、
突起状のものをぐんぐん伸ばし、
男性に加勢することもあります」 |
北小岩 |
「う〜む、
前々から電信柱には
何か怪しいところがあると
にらんでおりましたが、
やはりそのような
不埒な行為をしていたのですね」 |
どの世界にもスケベが存在するように、
電柱も決して例外ではなかった。
特に若く美しい女性は、
油断なきようよろしくお願いいたします。
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