ぽろぽろぽろ
先生宅の畳に、涙を落とすものがいた。
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北小岩 |
「きっと、
もっといい人が見つかるでございますよ」
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賃保短 |
「あの人ほど素晴らしい女性は
いるわけない・・・」(ぽろぽろぽろ)
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涙は北小岩くんの友人、
賃保短(ちんぽみじか)氏のものだった。
話を要約してみよう。
賃保氏には恋い焦がれる女性がいた。
思い切って告白し、デートに誘ったところ、
女性はその日いちご狩りに行くとのこと。
自分も連れていってくれるよう頼んだのだが、
あなたのような男は、抜けて部屋の隅で
ほこりにまみれた陰毛と同じぐらい嫌いと
言われてしまったのだ。
しかし、深みにはまった恋心。
一度罵られたぐらいではあきらめきれるはずもなく。
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賃保短 |
「遠くから眺めているだけでも・・・」
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北小岩 |
「わたくしの所持金は2円なので
とてもいちご狩りに
お連れすることはできないのですが、
先生の知り合いのエロ社長に
頼んでみましょうか」
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エロ社長宅を訪れ、インターホンを押すと。
チンポーン
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エロ社長 |
「へそ下三寸真っ黒け〜。誰だ!」
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北小岩 |
「北小岩でございます」
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エロ社長 |
「おお、先生の弟子か。
どうした。
えげつないエロ本でも手に入ったのか」
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北小岩 |
「実は友人がフラれてしまったのですが、
その女性がゴールデンウィークに
いちご狩りに行くらしく、
遠くから眺めているだけでもと
申しまして。
しかし、わたくしにも友人にもお金がなく」
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エロ社長 |
「そんなことか。
ちょうどその日、
セフレとどこかに出かけようと
思ってたんだ。連れてってやるよ」
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そして当日。
エロ社長の外車、通称『割れ目号』に同乗し
いちご農園へ。
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エロ社長 |
「君たちはいちご狩りしないでいいのか?」
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北小岩 |
「友人が恋する方に、
姿を見られるわけにはまいりません」
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30分ほどすると、エロ社長とセフレが戻ってきた。
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エロ社長 |
「ここはいちご狩りがメインだが、
あそこに『いちもつ狩り』って
書いてあるだろ。
友人がふられた娘が入っていったよ」
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エロ社長
のセフレ |
「私もやってみたいわ」
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いちもつ狩りは男子禁制で、
女性だけが楽しめる。
農園主が何年も品種改良を重ね、
いちもつそっくりの植物をつくったのだ。
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エロ社長 |
「男は入れないが、
マジックミラーで
中をのぞけるらしい。
行ってみるか」
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賃保短 |
「はい」
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間抜けな顔をした三人がのぞいてみると。
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北小岩 |
「うわっ!
手を上下させると
植物が大きくなりました!」
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エロ社長 |
「ある意味見事だな」
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北小岩 |
「友人の好きな方が、
般若の形相で
太くなったものを引きちぎり、
踏んづけております。
つぶれた!
中から白い汁が飛び散りました!!」
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賃保短氏は股間を押さえて震えている。
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北小岩 |
「今度は社長のセフレさんが
お口を近づけた」
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エロ社長 |
「どうだ、艶っぽいだろ」
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北小岩 |
「かぶりつきました。
うわっ、食いちぎった〜〜〜」
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社長も股間を押さえ震えた。
賃保短氏はこの後、女性恐怖症に陥ったが、
エロ社長はその後もセフレとつき合い続けている。 |