とぼとぼとぼっ
|
北小岩 |
「あっ、
犬の糞でございます!
先生、
その右足を下ろしてしまうと
踏み抜いてしまうことになります!!」
|
小林 |
「なぬっ?」
|
とっとっとっ
|
小林 |
「うわ〜」
|
どたっ
つるっ
べたっ
|
小林 |
「お前が変な事を言うから、
糞の上に座ってしまったやないか!」
|
北小岩 |
「申し訳ございません」
|
小林 |
「こんな大惨事になるくらいなら、
踏み抜いたほうがよかったわ」
|
北小岩 |
「わたくしも、
先生と同じ運命を
歩ませていただきます!」
|
右足を上げてバランスを崩し。
つるっ べたっ
糞の上に座り込むのであった。
|
小林 |
「そんなことされても、
別にうれしくもないわ」
|
北小岩 |
「わたくしも、
それほどの充実感はございません」
|
ビュッ
|
北小岩 |
「あっ、鳥さんでございます。
先生とわたくしは、
どちらかといえば、
常に地面を這いずりまわっている気が
いたしますね」
|
小林 |
「そやな。
鳥のように飛べたら、
女の胸もとを上から堂々と
見られるんやろな。
たまには上の世界に行ってみるか」
|
二人は一度帰宅。
ゴミ市でもらったズボンに履き替え、
徒歩で何時間もかけて高層ビルにたどり着いた。
|
小林 |
「ここはタダで入れるんや。
超高速のエレベーターがあるんやで」
|
ビュー パーッ
|
北小岩 |
「あれ、
小鳥の巣箱のようなものが
ございますね。
ワイヤーがついております。
え〜と、
『この丸い穴の中に
ちんちんを入れてください』」
|
小林 |
「何事も経験や。
やってみい」
|
北小岩 |
「かしこまりました」
|
弟子がパンツを脱ぎ、
巣箱状のものにイチモツをおさめたのだが。
|
北小岩 |
「何の変化もございません。
どうすればよいので
ございましょうか」
|
「こうするんですよ〜!」
突然エレベーターガールが乗り込んできて、
先生の玉金を木槌で思いっきり叩いた。
チーン!
|
小林 |
「うぎょ〜〜〜」
|
それを合図に巣箱が高速で上昇した。
|
北小岩 |
「うお〜〜〜」
|
エレ
ベーター
ガール |
「それはおちんちん専用の
エレベーターでございま〜す!」
|
北小岩くんのイチモツは、
もう少しで引きちぎられるところだったが、
驚いたイチモツが委縮したため難を逃れた。
それにしても世の中に、
これほどまでに意味がなく、
これほどまでに危険なエレベーターが存在するとは。
くわばらくわばら。 |