小林 |
「だがな、これからは
俺たちも合併と無縁ではおられんで」 |
北小岩 |
「先生のような自由業者でも
合併が必要なのですか?」 |
小林 |
「仕事のことやない。
まあ、ここから先は専門家に
任せたほうがええやろな」 |
小林先生と北小岩くんは、
合併についてのオーソリティーである男の
もとを訪ねた。 |
小林 |
「こちらが下半身経営コンサルタントの
如意棒大ノ介(にょいぼうだいのすけ)はんや」 |
如意棒 |
「どうもこんにちは。あなたは北小岩さんですね。
先生からよくうかがっています。
ところで北小岩さんは自分の
おちんちんの将来について
どのようにお考えですか?」 |
北小岩 |
「はっ?
まあ、気持ちよさを
そこそこ味わい続けてくれれば
幸いかなあと・・・」 |
如意棒 |
「甘いですね。
今まではそれほど苦労せずに
おちんちんもいい思いができたでしょう。
でも、これからはそうはいきません。
様々な制度が疲弊し、
有効に機能しなくなった世の中で
勝ち残っていくためには、
男たるもの、一人一人が
おちんちんの経営者であることを
自覚して事にあたらねばなりませんね」 |
北小岩 |
「わたくし、
今まで自分がおちんちんの
経営者であるなど考えたことも
ございませんでした!」 |
如意棒 |
「低成長時代を生きるおちんちんたちは、
事業の効率化を迫られています。
今、企業間では大胆な合併が行われていますが、
各々の長所と短所を熟考して統合せねば
競争から置き去りにされてしまうのです。
それは企業だけの問題ではありません。
おちんちんだって同じことです。
これからはおちんちんも
積極的に合併していかなければ
市場からの撤退を余儀なくされるでしょう」 |
北小岩 |
「なんと!」 |
小林 |
「そうや。
例えば巨大なイチモツを持っていながら
モテないために、
そのでかさを生かしきれていない男Aがいるとする。
また、かなりモテるもののいざという時に
短小であるがため、
女性を満足させられない男Bがいるとする。
その場合、男Aのちんちんと
男Bのちんちんは一緒になった方が、
経済効率は高まるわな」 |
如意棒 |
「統合時には、恥垢やあまった皮など
無駄なものはリストラされます」 |
北小岩 |
「なるほど!企業もただくっつくだけじゃダメで、
スリム化した上で
これからの戦略を立てていかねばなりませんものね。
でも気持ちよさに関してはどうなるのでしょうか?」 |
小林 |
「合併したちんちんでことに及ぶわな。
その時には持ちモノの大きさに応じて快感の
分配比率が変わってくる。
つまり大きなちんちんの持ち主は大きな快感を得、
小さなちんちんの持ち主は
それなりの快感が分配される。
だが、お互いの弱点が補強されているため、
大局的に見ればそれぞれが
これまで以上の利益を享受することになるんやな」 |
北小岩 |
「今のお話をうかがって、
合併の重要性を痛感いたしました」 |
小林 |
「そうやろ。そこで提案や。
お前みたいにモテない男が股間に
ぴかぴかのマグナムをぶら下げとっても、
いずれ過剰設備になるだけや。
まあ、俺と合併して絶頂を山分けしようやないか。
快感比率は大まけにまけて、
俺が9、お前が1でどうや!!!」 |
北小岩 |
「はい。かしこまりました」 |