KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百七拾四・・・ハサミ

小林 「久しぶりに隣町の公園に来たな」
北小岩 「そうでございますね」

「おいこら、挟んでみろよ」

「そんなの痛くねえぞ」

小林 「なんや、あれは?」
北小岩 「子どもたちが遊んでいるようです」
小林 「クワガタに木を挟ませとるな」
北小岩 「木を挟ませておいて
 痛くないというのは、
 とても卑怯な気がいたします」
小林 「そやな。
 俺たちがガキの頃は、
 指を挟ませてどれぐらい痛いか
 体感したもんや」
北小岩 「ザリガニさんやハサミムシさんも、
 枝を挟まされているようですが、
 振り回されたり、
 たたきつけられたリしております」
小林 「あかんな。
 こら、糞ガキども。
 お前らそんなことしとるなら、
 放してやれや」
糞ガキ
「なんだ、このおっさん」
糞ガキ
「ちんちんが小さそうだな」
小林 「なんやと!」

ざわざわざわざわ

小林 「むっ!」
北小岩 「これは!」

先生と弟子の目ん玉が飛び出しそうになったのも、
むべなるかな。
クワガタ、カニ、ザリガニ、ハサミムシなど、
ハサミを持った生き物たちが大集結し、
こちらに向かってくるのだ。

ハサミを
持った
生き物A
「もう我慢ならん、
 あの糞ガキのちんちんを挟め!
 遠慮はいらん!!」
ハサミを
持った
生き物B
「千切ったれ!」

糞ガキたちの半ズボンから入ると、
それぞれが自慢のハサミで
金玉や如意棒を渾身の力で挟んだ。

糞ガキ
「ぎゃ〜〜〜!」
糞ガキ
「助けてくれ〜〜〜!」

小林 「あいつら俺たちのことを
 コケにしたな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「将来使い物にならなくしたれ!」

ざわざわざわ

北小岩 「先生に向かってきます。
 もし、ハサミを持ったみなさま方、
 この人はみなさまのお友だちを
 助けようとしたのでございますよ」

ざわざわざわ

北小岩 「はっ!
 ハサミを持ったみなさまは、
 先生のブツが
 糞ガキ並みの大きさしかないため、
 ガキの仲間と
 勘違いしてしまっているのです。
 先生、お逃げください!」
小林 「痛てえ〜〜〜!」


時すでに遅し。
ブツが極端に小さいために
難を逃れることもあり、
難に遭うこともある。人生の縮図といえよう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2015-10-04-SUN

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