小林 |
「久しぶりに隣町の公園に来たな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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「おいこら、挟んでみろよ」
「そんなの痛くねえぞ」
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小林 |
「なんや、あれは?」
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北小岩 |
「子どもたちが遊んでいるようです」
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小林 |
「クワガタに木を挟ませとるな」
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北小岩 |
「木を挟ませておいて
痛くないというのは、
とても卑怯な気がいたします」
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小林 |
「そやな。
俺たちがガキの頃は、
指を挟ませてどれぐらい痛いか
体感したもんや」
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北小岩 |
「ザリガニさんやハサミムシさんも、
枝を挟まされているようですが、
振り回されたり、
たたきつけられたリしております」
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小林 |
「あかんな。
こら、糞ガキども。
お前らそんなことしとるなら、
放してやれや」
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糞ガキ
A |
「なんだ、このおっさん」
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糞ガキ
B |
「ちんちんが小さそうだな」
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小林 |
「なんやと!」
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ざわざわざわざわ
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小林 |
「むっ!」
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北小岩 |
「これは!」
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先生と弟子の目ん玉が飛び出しそうになったのも、
むべなるかな。
クワガタ、カニ、ザリガニ、ハサミムシなど、
ハサミを持った生き物たちが大集結し、
こちらに向かってくるのだ。
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ハサミを
持った
生き物A |
「もう我慢ならん、
あの糞ガキのちんちんを挟め!
遠慮はいらん!!」
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ハサミを
持った
生き物B |
「千切ったれ!」
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糞ガキたちの半ズボンから入ると、
それぞれが自慢のハサミで
金玉や如意棒を渾身の力で挟んだ。
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糞ガキ
A |
「ぎゃ〜〜〜!」
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糞ガキ
B |
「助けてくれ〜〜〜!」
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小林 |
「あいつら俺たちのことを
コケにしたな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「将来使い物にならなくしたれ!」
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ざわざわざわ
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北小岩 |
「先生に向かってきます。
もし、ハサミを持ったみなさま方、
この人はみなさまのお友だちを
助けようとしたのでございますよ」
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ざわざわざわ
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北小岩 |
「はっ!
ハサミを持ったみなさまは、
先生のブツが
糞ガキ並みの大きさしかないため、
ガキの仲間と
勘違いしてしまっているのです。
先生、お逃げください!」
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小林 |
「痛てえ〜〜〜!」
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時すでに遅し。
ブツが極端に小さいために
難を逃れることもあり、
難に遭うこともある。人生の縮図といえよう。 |