小林 |
「たまには
庭の雑草も抜かんとな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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ぬき ぬき
ぷ〜ん ぷ〜ん ぷ〜ん
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小林 |
「蚊の軍団や!」
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北小岩 |
「まずいでございます。
取り囲まれました」
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ちゅ〜 ちゅ〜 ちゅ〜
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小林 |
「うげ!
退散や」
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なんとか家に逃げ込んだ師弟であったが。
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北小岩 |
「今の時季、
蚊は最後の力を振り絞って
吸いにきますから
侮れませんね」
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小林 |
「30カ所刺されてしもうた。
かゆくてしゃあない。
蚊の野郎に
なんとか一泡吹かせてやりたいな」
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北小岩 |
「先生のご友人に
蚊取り線香を
研究されている方が
いらっしゃいましたね」
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小林 |
「そやな。
あいつに頼るか」
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二人は蚊の追跡を振り切り、
あいつの家にたどり着いた。
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北小岩 |
「お忙しいところ
大変申し訳ございません。
わたくしたち
蚊に襲撃され、
合計60カ所、
そして陰部も15カ所
刺されてしまいました。
蚊を懲らしめる方法を
ご教示いただきたいのですが」
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あいつ |
「僕が開発した蚊取り線香を
使ってみるといいよ。
二種類あるんだ。
これだよ」
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北小岩 |
「むっ!
なんだかいやらしい
形状な気がいたします」
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あいつ |
「こっちが『蚊取りまんこう』、
こっちが『蚊取りちんこう』」
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北小岩 |
「ではわたくしは
『蚊取りまんこう』に
いたします」
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びゅっ
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小林 |
「俺が『蚊取りまんこう』や」
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選んだブツを取り上げられた弟子は
仕方なく『蚊取りちんこう』を手に、
二人は家路をたどった。
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小林 |
「今こそ蚊どもに
思い知らせようやないか。
これさえあれば千人力、
いや、マン人力や」
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師弟はそれぞれの蚊取りに火をつけると、
イチモツをむき出しにした。
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小林 |
「どや。
俺の『蚊取りまんこう』の
力は。
手も足も口もでんやろ」
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ちんちんを蚊に向けてぶらぶらさせ挑発する。
ぷ〜ん ぷ〜ん ぷ〜ん ぷ〜ん ぷ〜ん ぷ〜ん
ちゅ〜 ちゅ〜 ちゅ〜 ちゅ〜 ちゅ〜 ちゅ〜
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小林 |
「んっ?
変や。
俺のイチモツが
蚊の大群で真っ黒や!
おまえはどや?」
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北小岩 |
「わたくしのブツには
一匹も蚊が止まっておりません。
あっ!
蚊はメスしか血を吸いません。
メスに対して
『蚊取りまんこう』は
効き目がないのでは」
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小林 |
「しまった!
『蚊取りちんこう』を
よこさんかい!
うお〜〜〜!」
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今頃気づいても後の祭りである。
先生のイチモツは
蚊の大群のお祭り状態になってしまった。 |
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