小林 |
「外国人は
実力のあるなしにかかわらず、
堂々として見えると思わんか」
|
北小岩 |
「そうでございますね」
|
小林 |
「俺の知り合いの
ショート・ポールというヤツも、
まったく実力がないにも
かかわらず
酋長のような態度や」
|
北小岩 |
「わたくしの
友だちの友だちの友だちに
リトル・アヌスという方が
いらっしゃいますが、
胸を張って反り返っております」
|
小林 |
「そやろ。
なぜと思う?」
|
北小岩 |
「小さい頃から
ディベートの訓練を
しているからでございましょうか」
|
小林 |
「俺はもっと単純な理由と思うで」
|
北小岩 |
「と申しますと」
|
小林 |
「ズバリ、
俺たちより
ちんちんがでかいからや」
|
北小岩 |
「なるほど!」
|
小林 |
「それで俺は、
団を結成しようと思う」
|
北小岩 |
「かっこいいでございますね。
何という団なのでございますか」
|
小林 |
「お前も団員になるか」
|
北小岩 |
「もちろんでございます」
|
小林 |
「なら教えてやろう。
『ウタマロ団』や!」
|
北小岩 |
「なんと!」
|
小林 |
「その昔、
外国人はウタマロの春画を見て、
日本男児のイチモツは
巨大な瓢箪ぐらいあると
畏怖したな」
|
北小岩 |
「わたくしの知る限り
そうでございます」
|
小林 |
「そこでウタマロ団や。
ウタマロの春画を
常に忍ばせとく」
|
北小岩 |
「それを外国人の前に
落とすのでございますね」
|
小林 |
「そやな。
そして、落とし物ですよと
拾い上げ、
奴らの目の前にかざす」
|
北小岩 |
「間違いなくひるみますね」
|
小林 |
「俺たちの股間を何気なく
観察するやろ。
その時股間に
一升瓶を入れておくんや。
堂々と胸を張って立ち去れば」
|
北小岩 |
「日本人のモノは自分のより
数段巨大だと
彼らの脳裏に刻まれるのですね」
|
小林 |
「そや。
以後は俺たちが
奴らの前で堂々としとればええ」
|
北小岩 |
「さすが先生でございます」
|
翌日春画のコピーを手に入れた二人は
股間に一升瓶を入れ。
|
小林 |
「ターゲットが来たで」
|
外国人に近づくと。
ガッ!
|
小林 |
「わっ、石につまづいた!」
|
どてっ! がしゃ〜ん!
|
小林 |
「股間で一升瓶が割れた!」
|
北小岩 |
「イチモツが切れたら
大変でございます!」
|
弟子が先生のズボンとパンツを同時におろすと。
|
外国人 |
「アナタノポコハ
ペットボトルノフタヨリ
チイサイデスネ
アハハハ」
|
蔑みの表情を浮かべ、その場を去ってしまった。
せっかく結成した団だったが、
先生のイチモツ負傷により解散となった。 |