北小岩 |
「おじゃまいたします。
あなたはさまは」 |
男がにんと笑って後ろを向くと、
破れた白衣のおしりに1メートルはある
巨大な浣腸がさしてあった。 |
小林 |
「大館長はんでしたか。
初にお目にかかります。
ところでこの建物はなんでっしゃろ?」 |
浣腸
大館長 |
「世界の不思議な遺跡や現象などを
独自に調査、発掘、解明し、
白日の下にさらす博物館ですな」 |
北小岩 |
「例えばイースター島のモアイも
それに該当いたしますか?」 |
浣腸
大館長 |
「しません。
すでに多くの人の
知るところとなっていますからね。
うちに陳列されているのはあれです」 |
暗がりに目をやると、
凝灰石でつくられた
5メートル大のちんちんが屹立していた。
風雨にさらされ続けた歴史を感じさせる。 |
浣腸
大館長 |
「モアイのちんちんです。
16世紀から17世紀にかけて
起きたといわれるモアイ倒し戦争により、
かなりの数の像が
破壊されてしまいました。
その時に多くのイチモツが霧散し、
どこかに消えたのです。
残ったモアイは、
ちんちんを失った悲しみで
夜毎むせび泣き‥‥」 |
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北小岩 |
「石像とはいえ、
イチモツを失った苦しみは
想像するに余りあります」 |
浣腸
大館長 |
「そうでしょう。
しかし、私たちは発見したのです。
イースター島の69キロ先にある
『気持ちイースター島』の茂みに、
108本もの如意棒が
そそり立っているのを。
これぞモアイの愛息です。
島は火山活動により
常にいい感じで振動しており、
それが刺激になって
ご立派な姿を保っておりました。
イースター島へ移動させる計画も
進行中です」 |
北小岩 |
「ぜひそうしていただきたいです。
とはいえ、お顔に比べると
かなり大きめな気がいたしますが」 |
小林 |
「まあ、いつの時代のどの部族にも、
見栄はあるということやろな」 |
北小岩 |
「おほっ。
ところでこの航空写真は何でしょう。
極端に大きな絵に見えますが」 |
浣腸
大館長 |
「アヌスの地上絵ですね。
宇宙人が地球人のお尻の穴を見て驚き、
上空から落書きしたといわれております。
数十キロにも及ぶ絵なのですが、
別名糞の聖地と呼ばれ、
あらゆる生物が糞を持ち寄っては
置いていくのです」 |
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小林 |
「う〜む、不思議なことがあるもんやな。
こっちにある
ダッチワイフのような人形は何や。
同じ女みたいやが、
右の女体には股間に毛が密生し、
左のはつるつるになっとるが」 |
博士 |
「『毛のバミューダトライアングル』
の謎ですね。
フロリダ沖の三角海域に入ると、
陰毛が突然消えてしまうのです。
三角形の形をした
女性の陰毛に限ってなのですが」 |
小林 |
「事と次第によっては、
俺はその毛が欲しいわな。
いやあ、見事な博物館や。
これからも贔屓にさせてもらいまっせ!」
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