小林 |
「いろんなもんがあるな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「古い壺やら
びみょ〜な茶碗やらが多いな」
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北小岩 |
「骨董品でございますね」
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小林 |
「何を基準に
値ぶみすればええのか、
わからんな」
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北小岩 |
「まったくでございます」
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小林 |
「ちんちんならデカいなど、
一定の基準があるのにな」
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北小岩 |
「御意にございます」
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小林 |
「あそこに変な形をした
骨董品があるで」
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北小岩 |
「妖気を感じます」
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小林 |
「むっ、あれは骨董品やない!」
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北小岩 |
「確かに骨董品ではなく」
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小林 |
「ちんちんや!」
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二人が近づくと。
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北小岩 |
「紙に何か書いてございます」
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小林 |
「なになに。
『僕がこのおちんちんを
ぶら下げていても、
使う機会がありません。
ご自由にお持ちください』」
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北小岩 |
「わけありでございますね」
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ダダダダッ!
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北小岩 |
「男の方が走り去っていきます」
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小林 |
「このイチモツは、やつのやな」
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北小岩 |
「思いとどまらせましょう」
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二人はエロに
いち早くありつくために鍛え上げた韋駄天で、
すぐに追いついた。
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小林 |
「早まるんやない」
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ちん
ちんを
フリマに
出した男 |
「僕は遠い過去に一度だけ
使用したことがあります。
でも女の人からなじられて、
それ以来一度も・・・」
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小林 |
「これからの可能性を
捨てるんやない」
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北小岩 |
「そうでございます。
こちらにいらしゃる先生は、
今も今後も使い道がないばかりか
あなた様のモノの半分以下の
粗品なのですが、
その日を夢見て
ぶら下げているのでございます」
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先生の形相が般若に変わった。
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北小岩 |
「はっ!
申し訳ございません。
とっ、ともかくこれは
もう一度あなたの股間に
つけるべきです」
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弟子は持ってきたブツを手渡した。
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その後、男がどのように扱ったのかはわからない。
ただひとついえることは、
先生のモノが放棄されたブツよりも
格段にお粗末ということであろう。 |