KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百九拾弐・・・フリーマーケット

小林 「いろんなもんがあるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「古い壺やら
 びみょ〜な茶碗やらが多いな」
北小岩 「骨董品でございますね」
小林 「何を基準に
 値ぶみすればええのか、
 わからんな」
北小岩 「まったくでございます」
小林 「ちんちんならデカいなど、
 一定の基準があるのにな」
北小岩 「御意にございます」
小林 「あそこに変な形をした
 骨董品があるで」
北小岩 「妖気を感じます」
小林 「むっ、あれは骨董品やない!」
北小岩 「確かに骨董品ではなく」
小林 「ちんちんや!」

二人が近づくと。

北小岩 「紙に何か書いてございます」

小林 「なになに。
 『僕がこのおちんちんを
  ぶら下げていても、
  使う機会がありません。
  ご自由にお持ちください』」
北小岩 「わけありでございますね」

ダダダダッ!

北小岩 「男の方が走り去っていきます」
小林 「このイチモツは、やつのやな」
北小岩 「思いとどまらせましょう」

二人はエロに
いち早くありつくために鍛え上げた韋駄天で、
すぐに追いついた。

小林 「早まるんやない」
ちん
ちんを
フリマに
出した男
「僕は遠い過去に一度だけ
 使用したことがあります。
 でも女の人からなじられて、
 それ以来一度も・・・」
小林 「これからの可能性を
 捨てるんやない」
北小岩 「そうでございます。
 こちらにいらしゃる先生は、
 今も今後も使い道がないばかりか
 あなた様のモノの半分以下の
 粗品なのですが、
 その日を夢見て
 ぶら下げているのでございます」

先生の形相が般若に変わった。

北小岩 「はっ!
 申し訳ございません。
 とっ、ともかくこれは
 もう一度あなたの股間に
 つけるべきです」

弟子は持ってきたブツを手渡した。

 

その後、男がどのように扱ったのかはわからない。
ただひとついえることは、
先生のモノが放棄されたブツよりも
格段にお粗末ということであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2016-02-07-SUN

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