「ちんもげら〜〜〜!」
驚きのあまり、素っ頓狂な声をあげたのは、
弟子の北小岩くんであった。
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北小岩 |
「こんなところに
お城ができております」
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小林 |
「昨日までは更地だったな」
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北小岩 |
「まさに一夜城でございます」
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小林 |
「立札があるで」
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立札 |
『この城には、ウハウハな大奥がある。
城の守りを打ち破った侍には、
大奥の出入り永久自由券を進ぜよう』
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北小岩 |
「先生、ご覧ください」
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小林 |
「とっくに見とるわ。
その昔、大奥三千人といわれたが、
その規模には及ばないにしても、
何度昇天してもまた昇天するほどの
天国を味わえるんやろな」
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北小岩 |
「チャレンジなさいますか」
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小林 |
「これほどの褒美や。
かなりえげつない守りを
しているに違いない。
まずは様子を見ようや」
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珍しく冷静な先生であった。
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北小岩 |
「あっ、
お堀を泳いでいく
褌の男児がおります」
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褌男児 |
「なんだ、泳げねえように
氷水でも入っているのかと思ったら、
温泉じゃねえか。
それに立てるぐらいに浅いぜ」
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じゃぶじゃぶじゃぶ
「お兄さん、おせなを流しましょうか」
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褌男児 |
「小股の割れまくった
いい女じゃねえか。
それにお前、全裸だな」
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小股の
割れま
くった
いい女 |
「はい。
では潜らせていただきます」
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小林 |
「とっても気持ちええ
サービスが始まるに違いない」
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褌男児 |
「あははは。
そんなとこを舌で突っつくなよ。
うぐ!
ぎょわ〜〜〜!
玉に噛みつきやがった!!」
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うわっははははははは〜〜〜〜〜〜〜!
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北小岩 |
「天守閣から
城の持ち主らしき方が現われました」
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城の
持ち主
らしき方 |
「かかったな。
その女はくのいちならぬ、
玉いちだ」
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ぽこっ
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北小岩 |
「玉がひとつ浮かんでまいりました」
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小林 |
「褌野郎はもう、
バランスがとれんやろな」
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北小岩 |
「先生、水の中で筒が動いております」
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城の
持ち主
らしき方 |
「へのいち、行け!」
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どこかから別の全裸女性が現われ、
水蜘蛛で近づいていく。
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北小岩 |
「筒の先に肛門をセットいたしました」
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ぷう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
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水中に
いた男 |
「ぐお〜〜〜〜〜!」
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ぷか〜〜〜
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北小岩 |
「気絶して浮かびました」
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城の
持ち主
らしき方 |
「へのいちは、
臭い屁で仕留められるように
食い物から何から
気をつかっているんだ。
俺の城を落とそうなど、
6900年早いわ!!」
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6900年という単位がなんなのかはよくわからない。
しかし、この世にある必要もない城であることだけは
確かであろう。 |