「今まではお仕置きだけだったけど、
それでは実用的じゃないわ」
「もっと様々な角度から懲らしめなきゃね」
先生の町の『女性有識者会議』会場。
女性有識者会議とは何か。
今一度おさらいしておこう。
先生の町では、
重要なことは長老が決めるのだが、
氏がえげつないエロ本を入手し、
みだらな行為に夢中な時は
女性たちが会議を行い決定するのである。
長老はあだ名を『お自慰さん』という。
それはそれとして今回の会議は?
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女性
有識者
A |
「税を取り立てることに
しましょう」
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女性
有識者
B |
「名案ね」
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女性
有識者
C |
「しょ〜もないことに使いすぎて
町の財政も
ピンチになっているらしいから
一石二鳥ね」
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女性
有識者
B |
「設備面はどうする?」
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女性
有識者
A |
「最先端研究所の友人に
頼んであるわ」
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税とはどういうことだろう。
ともかく一週間後。
町を脂ぎった男が歩いていると。
シューッ カシャッ
ウオン ウオン ウオン
サイレンが鳴り響いた。
「そこのあんた、待ちなさいよ!」
お仕置き隊員が呼び止める。
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脂ぎっ
た男 |
「なんだよ」
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お仕置
き隊員 |
「お前、
勃起しながら歩いてただろう」
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脂ぎっ
た男 |
「してねえよ」
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お仕置
き隊員 |
「女性有識者会議で、
糞男たちの屋外での勃起が
禁止になったんだよ」
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脂ぎっ
た男 |
「えっ?」
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お仕置
き隊員 |
「町のいたるところに
『勃起センサー』と
『勃起カメラ』が
仕掛けられてんだよ。
お前これでも
勃ってなかったというのかよ」
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赤外線サーモグラフィーカメラ画像の
ようなものを見せられた。
イチモツがくっきり60度の角度を示している。
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お仕置
き隊員 |
「周りのもやもやは、
スケベな邪念だよ!」
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脂ぎった男は
刺股を手にした金玉空手の有段者たちに
取り囲まれた。
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お仕置
き隊員 |
「今日からこの町では
『勃起税』を徴収する。
この角度だと69000円だな。
とっとと払いな」
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脂ぎった男は震えながら納税した。
ところであいつらは大丈夫なのだろうか。
いつものように散歩しているようだ。
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小林 |
「お前、歩いている時
気がつくと
勃起していることないか」
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北小岩 |
「結構ございます」
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小林 |
「俺も年中や。
現に今も」
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シューッ カシャッ
ウオン ウオン ウオン
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小林 |
「なんや、このサイレンは?」
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びゅっ ぐさっ
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小林 |
「うお〜〜〜!
毒矢にイチモツを
射抜かれた!!」
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もちろんそれだけではすまない。
町のどスケベ名簿に載っている男は、
勃起すると税金にプラスし重加算税が課される。
税金を払おうにも所持金は2円しかない。
先生はどうなってしまうのか。
率直に言って、
どうなっても大勢に影響はないであろう。 |