ガキA |
「お前、
パソコンとスマホ同期させた?」
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ガキB |
「まだだよ」
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ガキA |
「パソコンのデータを
スマホで持ち歩けるし、
データ移動もしなくていいから
楽だよ」
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ガキB |
「そうか。
やってみるよ」
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そんなことはとっくの昔からわかっている
という顔で横を通り過ぎた師弟であったが、
何も知るはずはない。
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小林 |
「俺たちは
スマホなどという
時代遅れのものは
使わんからな」
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北小岩 |
「その通りでございます。
スマホは電池がなくなると
使えなくなるそうです」
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小林 |
「俺たちの電話は、
未来永劫何があっても
使えるからな」
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北小岩 |
「もちろんでございます」
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師弟は所持金がひとり2円、
ふたりで4円しかないので、
二人にとってスマホもパソコンも
王侯貴族のものなのである。
ちなみに師弟が所持する電話は、
塀の上に捨ててあった紙コップと、
廃品からだらしなく垂れ下がっていた糸でつくった
糸電話なのである。
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小林 |
「パソコンには
キーボードというものがあり、
乳首形のたくさんのでっぱりを
ちょこちょこ押すらしいな」
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北小岩 |
「それは
うらやましいでございます」
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先生は誰かからの偽情報を
信じているらしい。
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小林 |
「俺たちも同期させんとな」
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紙粘土で作った乳首に
糸電話の糸をからませる。
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北小岩 |
「さすが先生でございます!
同期が完了いたしましたね」
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小林 |
「うむ」
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女A |
「何いってんのよ!」
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バシッ
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男A |
「どうしてだよ。
ほんとのことを言っただけだろ」
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他の男女も。
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女B |
「そんな失礼なこと言って!
もうおしまいよ!!」
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ゴキッ
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男B |
「いててて。だって・・・」
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小林 |
「どうしたんや?」
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男A |
「彼女が
『私、照れくさいわ』
って言ったんだよ。
そうしたら彼女の方向から
『おならくさい』空気が
流れてきたんだよ。
だから
『おならくさくねえか』
って言ったら
彼女が激怒して・・・」
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小林 |
「お前はどや?」
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男B |
「僕も同じようなものなんだけど。
彼女が
『めんどくさい』
と言った瞬間、
あたりがおならくさくなったんで
指摘したら殴られて・・・」
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北小岩 |
「先生、
どういうことでしょうか」
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小林 |
「同期やな」
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北小岩 |
「もしや!」
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小林 |
「そや。
『くさい』という言葉に
『おならくさい』が同期して、
実際に屁のにおいが
出現したというこっちゃな」
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男A&
男B |
「・・・」
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このケースを
同期というのが正しいのかはわかりません。
しかし、日本語にはしゃらくさい、
うさんくさい、きなくさい、けちくさい、
しんきくさい、アホくさい、みずくさい、
バタくさいなど、くさいがつく言葉が
数多あります。
特に女性の方は、
くさいと言う時にはご注意ください。 |