KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百八拾九・・・ミキサー車

北小岩 「すっかり秋になりましたね」
小林 「『門渡りの秋』やな」
北小岩 「確かにそうではございますが、
 秋には門渡りよりも
 重要なものが
 あるのではないでしょうか」
小林 「腹を満たさんことには
 しょうもないな」
北小岩 「食欲の秋という
 大メジャーなところに
 落ち着きますね」
小林 「俺たちも
 ぼちぼち狩りに出るか」
北小岩 「ハンターに生まれついた者の
 宿命でございます」

所持金がそれぞれ2円ずつ。
二人合わせても4円しかない者たちの
宿命であろう。
師弟は今日の食を求めて外に出た。

小林 「どや。
 あそこの家の柿が
 道路に実を落とすんやないか」
北小岩 「落ちてきても法的には
 木の所有者のものと
 判断されると思います。
 ですから口を開けて
 道に仰向けに寝て、
 口の中に勝手に
 落ちてきたということにして、
 いただきましょう」
小林 「ええ考えや」

二人は阿呆のように口を開けて
道路に寝てその時を待った。
その時はすぐに来た。

ぶりっ ぶりっ

小林 「むっ!
 何かが口に入ったな」
北小岩 「うげ〜!
 わたくしたちの口の中に
 犬がウンコをいたしました!」
犬の
飼い主
の女性
「ごめんなさい!
 リードを離しちゃって!!」

どうでもいいことなので、
その後については割愛する。

小林 「町が予算の大半を使って
 ミキサー車を買ったのを
 知っとるか」
北小岩 「噂には聞いております。
 長老が絡んでいるそうな」
小林 「特別仕様らしいな」

ピッピー!

北小岩 「噂をすればなんとやら。
 向こうから参ります!」
小林 「ドラムで
 何を混ぜとんのや?」

ぐい〜ん プ〜〜〜

北小岩 「臭いでございます!
 ひどいじゃないですか!!」
ミキサ
ー車の
運転手
「いろんなヤツの
 臭い屁を集めてミックスし、
 誰か見かけたらかけてみろと
 長老に言われて」

小林 「そんなことのために
 町の予算の大半を使ったんか」

ミキサー車の他の用途としては、
ドラムの中に大量の張形と秘所形を入れ、
それをかき混ぜて
秘所形に張形がハマったものが出てきたら
大当たりという抽選会も
開催しようとしているらしい。

どう考えてもくだらな過ぎますね。
 

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2021-10-17-SUN

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