北小岩 |
「冷え込みますね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「こんな日は
肉布団が恋しいで
ございますね」
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小林 |
「おなごたちが
俺を肉布団にしたいのに、
遠慮しとるようやな」
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北小岩 |
「そうに違いございません」
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当然、違うに決まっているであろう。
ぞろぞろぞろ
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小林 |
「むっ、
町のおなごども
がぞろぞろしとるで」
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北小岩 |
「きっとスケベなことに
違いありません」
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二人は何気なく列の後ろについた。
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北小岩 |
「どこに向っているのでしょうか」
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小林 |
「虎の穴ならぬ、女の穴やろな」
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言うことがあまりにベタである。
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北小岩 |
「町内会館に
入っていくようです」
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入口に『番組女性企画会議』の看板が出ている。
先生と弟子が入っていこうとすると。
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女A |
「あんたたち何よ」
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北小岩 |
「何の会議なのでございますか」
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女B |
「町内だけでしか観られない
テレビ放送があるでしょ。
その番組企画会議なのよ」
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女Aが無言で
二人の鼻面に缶詰を差し出すと、
パカッと開けた。
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小林 |
「うげげげ〜!
これは『屁の缶詰』や!
それもかなり
えげつないしろものや!!」
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師弟は退散を余儀なくされた。
その数日後、町役場のテレビの前にて。
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北小岩 |
「生放送らしいのですが、
女性たちはどのような番組を
企画したのでしょうね」
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小林 |
「始まるで」
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女性
司会者 |
「新クイズ番組
『勃起しているのは誰でしょう?』
の時間です。
町の男たちが10人参加し、
そのうちの一人だけが
勃起しています。
その人を当てるクイズです」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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女性司会 |
「キャスターの
パンティ美恵子さん、
どうですか」
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パン
ティ
美恵子 |
「はい。
一人一人の股間の様子を
さぐってみますね」
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パンティ美恵子は
町一番のエッチなカラダをしている。
びこ〜ん びこ〜ん びこ〜ん
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パン
ティ
美恵子 |
「あら!
全員おっ勃ちパレードに
なってるじゃない!
これじゃあクイズに
ならないわ!」
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なんなんでしょ、この番組。
先生の町は、女性たちもくだらないようだ。 |