KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百四拾弐・・・クイズ

北小岩 「冷え込みますね」
小林 「そやな」
北小岩 「こんな日は
 肉布団が恋しいで
 ございますね」
小林 「おなごたちが
 俺を肉布団にしたいのに、
 遠慮しとるようやな」
北小岩 「そうに違いございません」

当然、違うに決まっているであろう。

ぞろぞろぞろ

小林 「むっ、
 町のおなごども
 がぞろぞろしとるで」
北小岩 「きっとスケベなことに
 違いありません」

二人は何気なく列の後ろについた。

北小岩 「どこに向っているのでしょうか」
小林 「虎の穴ならぬ、女の穴やろな」

言うことがあまりにベタである。

北小岩 「町内会館に
 入っていくようです」

入口に『番組女性企画会議』の看板が出ている。

先生と弟子が入っていこうとすると。

女A 「あんたたち何よ」
北小岩 「何の会議なのでございますか」
女B 「町内だけでしか観られない
 テレビ放送があるでしょ。
 その番組企画会議なのよ」

女Aが無言で
二人の鼻面に缶詰を差し出すと、
パカッと開けた。

小林 「うげげげ〜!
 これは『屁の缶詰』や!
 それもかなり
 えげつないしろものや!!」

師弟は退散を余儀なくされた。

その数日後、町役場のテレビの前にて。

北小岩 「生放送らしいのですが、
 女性たちはどのような番組を
 企画したのでしょうね」
小林 「始まるで」
女性
司会者
「新クイズ番組
 『勃起しているのは誰でしょう?』
 の時間です。
 町の男たちが10人参加し、
 そのうちの一人だけが
 勃起しています。
 その人を当てるクイズです」
小林&
北小岩
「・・・」
女性司会 「キャスターの
 パンティ美恵子さん、
 どうですか」
パン
ティ
美恵子
「はい。
 一人一人の股間の様子を
 さぐってみますね」

パンティ美恵子は
町一番のエッチなカラダをしている。

びこ〜ん びこ〜ん びこ〜ん

パン
ティ
美恵子
「あら!
 全員おっ勃ちパレードに
 なってるじゃない!
 これじゃあクイズに
 ならないわ!」

なんなんでしょ、この番組。
先生の町は、女性たちもくだらないようだ。

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2017-01-22-SUN

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