ぎゅぎゅ〜ん
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北小岩 |
「トラックが
小学校の校庭に入っていきました」
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がたがた
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北小岩 |
「キャンピングカーでしょうか」
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小林 |
「まてよ、
お菓子を配るのかもしれん」
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北小岩 |
「そんな気がしてまいりました」
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小林 |
「行ってみるか」
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二人は小学生に取られる前に、
すべていただいてしまおうとダッシュをかけた。
ぎぎ〜
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北小岩 |
「屋根が開きました」
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小林 |
「菓子と関係なさそうやな」
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北小岩 |
「幼き頃、村に
地震の揺れを体験するための
車が来たことがございました。
それと同じ車のようです」
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小林 |
「荷台部分が
ダイニングキッチンのように
なってるんやな」
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北小岩 |
「テーブルやイスがございました」
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小林 |
「体験したんか」
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北小岩 |
「はい。
イスに座っていると
だんだん揺れが大きくなり、
身体が飛ばされて」
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小林 |
「それで」
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北小岩 |
「テーブルの角で
玉をしこたま打ち、
卒倒してしまいました」
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この師弟は必ず下半身が犠牲になるようだ。
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北小岩 |
「運転席から
人が出てまいりました」
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「誰かひまそうなやつはいないかな。あっ」
運転手が二人を手招きした。
「これから起振車の
チェックをするのですが、
ご協力願いませんか」
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小林 |
「まあ、ええやろ」
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「では荷台におあがりください」
間抜け面であがってみると。
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小林 |
「むっ!」
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そこにあるのはテーブルではなく、
和式便器と洋式便器だった。
「この車は、大便をしている最中に
大きな地震が起きた時にどうなるかを
シミュレーションできるのです。
それぞれパンツを下げて、
スタンバイしてください」
素直に従う。
「さあ、二人とも踏ん張って!」
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小林&
北小岩 |
「う〜ん!」
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「出始めたな。スイッチオン!」
ぐらぐら
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小林 |
「やめるんや!」
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ぶるんぶるん
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北小岩 |
「便が激しく揺れ始めました!」
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ぐらんぐらんぐらんぐらん べちょ
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小林 |
「ケツについたやないか!」
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ぼとっ
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北小岩 |
「便器の外に落ちました」
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ぐらんぐらんぐらん
ぐらんぐらんぐらんぐらん
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北小岩 |
「うわっ!
倒れてしまいます!」
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小林 |
「俺もや!」
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べちょ べちょ
二人は己の便の上に尻もちをついた。
皆様も町で起震車を見かけた時には
それが大便用かどうか、確かめてご参加ください。 |