ちょこ
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北小岩 |
「むっ!
黒い影が動きました」
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ぴょ〜ん
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北小岩 |
「凄い跳躍力のクモさんです。
ムシムシしりしり百科を
ひもときますと・・・。
『アダンソンハエトリ』さんで
ございます!
立派なお名前だったのですね。
どのくらい立派な
お名前かと申しますと、
おちんちんに換算すれば
20センチと
いうところでしょうか」 |
立派な名前をイチモツの長さに
換算する必要などないであろう。
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北小岩 |
「おうちの中を
徘徊しながら、
ハエさんやダニさんなども
食べていただいて
いるのですね」
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小林 |
「なんや、クモか」
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北小岩 |
「先生!
つぶしてはなりません。
益虫でございます」
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小林 |
「お前がか」
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北小岩 |
「わたくしや特に先生は
害虫でございます。
しかし、この子は
紛れもない益虫でございます」
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小林 |
「益虫か。
そういえば俺の古い友人に、
益虫に詳しい奴がおるな。
新種もかなり出とるらしい。
行ってみるか」
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二人は各自お尻の毛を引っ張り、
その痛みを動力に古い友人を訪ねた。
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北小岩 |
「はじめまして」
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益虫に
詳しい
人 |
「君は益虫に
やさしそうだね」
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北小岩 |
「ありがとうございます。
先生宅にはたくさん
アダンソンハエトリさんが
いらっしゃいます」
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益虫に
詳しい
人 |
「そうですか!
かわいがってあげて
くださいね!!」
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北小岩 |
「かしこまりました。
ところで新しい益虫さんが
増えていると
うかがったのですが」
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益虫に
詳しい
人 |
「増えてますよ。
アダンソンちゃんは
目に見えますが、
男性の股間でも
目に見えない益虫が
活躍してくれています」
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北小岩 |
「そうなのでございますか!
例えばどんな虫さんですか」
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益虫に
詳しい
人 |
「夏になると
特にちんちんが蒸れて、
イカ臭くなりますね」
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北小岩 |
「はい。
たっぷりと」
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益虫に
詳しい
人 |
「イカ臭さを吸って、
栗の花の匂いに変えて
放出する益虫
『イカ栗の花虫』が
おります」
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北小岩 |
「栗の花の匂いと
言えば・・・。
あまり代わり映えして
いない気がいたします。
お名前も単に
イカ臭いより
強烈になっているのでは
ないでしょうか」
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益虫に
詳しい
人 |
「そうですか。
ならば次こそは
益虫の中の益虫ですよ。
普段はしおれている陰毛が、
艶めいてる朝が
ありませんか」
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北小岩 |
「たまにですがございます」
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益虫に
詳しい
人 |
「それは『陰毛磨き虫』の
おかげなんですよ」
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北小岩 |
「そんな虫さんが
いらっしゃるのですか!」
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益虫に
詳しい
人 |
「いますよ。
口からワックス状の
液体を出して、
夜中、手で陰毛を
一本一本磨いてくれて
いるのです」
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北小岩 |
「ありがたいことです!
それは押しも押されもしない
益虫さんでございます!!」 |
害虫を食べるクモ、
アブラムシを退治するテントウムシなど
一般的な益虫もおりますが、
知らないところで活躍している虫たちも
たくさんいるのですね。 |