しとしとしと
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小林 |
「雨やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「今日は
町のホープが帰国する日やな」
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北小岩 |
「そろそろ着く頃でございますね」
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小林 |
「外へ出てみるか」
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小林先生の住む町では、
主に半径200メートルぐらいの範囲で
暮らしている人が大多数なのだが、
町のホープは若くしてスペインに飛んだのだった。
ざっざっざっ
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町の
女性A |
「きゃ〜!」
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町の
女性B |
「カッコいい!」
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町にはいないタイプのもみあげをたくわえ、
さっそうと登場したホープ。
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町の
女性A |
「抱かれてみたいわ!」
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町の
女性B |
「あのもみあげで、
秘所をつんつんされたいわ!」
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小林 |
「あいつらは何を言うとるんや」
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北小岩 |
「うらやましいでざいますね」
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小林 |
「ところで奴は、
何で名をあげたんや?」
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北小岩 |
「世界的な写真家ということです」
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小林 |
「どんな写真を撮っとるんか」
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北小岩 |
「虹をモチーフにした
ファンタスティックな作風と
聞いております。
セルフポートレートで、
今日実演していただけるそうです」
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町の
女性A |
「きゃ〜!
エスカルゴ!」
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小林 |
「エスカルゴ?
やつは山本仁左衛門という、
じいさんみたいな名前やなかったか」
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北小岩 |
「エスカルゴ山本という名で
写真活動をしているらしいです」
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町の
女性B |
「雨が上がって虹が出たわ」
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エス
カルゴ
山本 |
「さあ、僕のレディーたち。
いまから、
レインボーファンタジーを
お見せするよ」
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エスカルゴは手際よく、カメラをセットしていく。
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エス
カルゴ
山本 |
「この角度だな。
では、まずは
ケツの穴レインボー!」
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ズボンとパンツを脱ぐと、お尻を突きだした。
パシャ
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北小岩 |
「むっ!
おケツの穴から
虹が出ているように
撮れているはずです!」
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エス
カルゴ |
「次は、
イチモツキングファンタジー!」
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キュッキュ
パシャ
イチモツをしごき上げるとほどよい角度となり、
ポコチンの先から虹が出ているように撮影された。
エスカルゴ山本・・・。
ある意味とてつもない芸を持っているともいえるが、
彼がほんとうに世界的な写真家なのか、
かなり怪しいものである。
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