小林 |
「俺たち、
近頃モテてるとは
言い切れんな」
|
北小岩 |
「そうでございますね」
|
小林 |
「なぜと思う?」
|
北小岩 |
「謙虚さがまったくないのでは
ないでしょうか」
|
小林 |
「俺も同意見やな」
|
北小岩 |
「どうすればよいので
ございましょうか」
|
小林 |
「凄くモテそうなヤツを
師としてみるか」
|
北小岩 |
「名案でございます」
|
そして二人はモテそうなヤツのもとを訪ねた。
|
モテ
そうな
ヤツ |
「確かに僕も
三カ月前まではモテましたよ」
|
小林 |
「どういうこっちゃ」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「それがですね・・・」
|
彼が語った驚くべき話。
時計の針を、三カ月戻してみよう。
そこはなぜか町の質屋。
|
質屋の
おやじ |
「そんなことを
言われてもねぇ」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「そこを何とか」
|
質屋の
おやじ |
「うちはモノに対して
お金を貸しているわけだから」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「これだって
モノじゃないですか!」
|
質屋の
おやじ |
「モノというか、
モチモノというか」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「とにかく見てくださいよ!」
|
質屋の
おやじ |
「仕方ないねぇ」
|
モテそうなヤツが己のモノを取り出すと。
|
質屋の
おやじ |
「むっ!」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「いかがですか」
|
質屋の
おやじ |
「かなりのモノを
お持ちですな」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「価値ということなら、
女性たちを喜ばせるという
価値があると思いますが」
|
質屋の
おやじ |
「わかりました。
貸しましょう。
でも、
期日までに返さないと、
流しますよ」
|
それから三カ月がたち。
|
モテ
そうな
ヤツ |
「借金を返せず、
私のモノは
流されてしまったのです」
|
北小岩 |
「どういうことですか」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「モノがどんぶらこと
流れていくわけではありません。
僕のモノの
所有者になりたい女性は
かなりいたらしいのですが、
好みと真逆の人に落札されて」
|
北小岩 |
「落札されたとはいえ、
自由に使っても
ばれないのでは」
|
モテ
そうな
ヤツ |
「モノに特殊な鍵を
つけられてしまったのです。
他の女性と
できないようにするために」
|
ちんちんが質流れになる・・・。
みなさまもお金を借りるときは、
くれぐれもお気をつけください。 |