KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百四拾四・・・菓子

小林 「ゴールデン・ボールウイークも、
 ついに終わってしまったな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「ゴールデン・ボールを
 磨きに磨いて備えたが、
 なんもええことなかった」
北小岩 「ムダ光でございましたね」

二人の股間がぼうっと光りを放つ。
ホタルならば風情があるが、
金玉を光らせている男たちなど、
忌むべき以外の何物でもない。

小林 「俺一人ならば
 モテまくったに違いない。
 お前が常に俺の横っちょにおったから、
 美女たちに敬遠されたんや」
北小岩 「申し訳ございません。
 その通りでございます」

このようにやさしい心を持った弟子が存在することを、
我々は誇りに思いたい。
また、心の美しい弟子を持ちながら、
何の実力もないのに
傲岸不遜な態度をとり続ける先生を、
我々は軽蔑し続けたい。

北小岩 「せめて今からでも、
 少しでもよいことが起きますように、
 わたくし一生懸命お祈りいたします」

カーカー カーカー カーカー

ぼとっ!ぼとっ!ぼとっ!

目をつむった弟子のつむじの上に、
カラスのフンが降り積もっていくが、
微動だにしない。

その刹那・・・

プップッー

これは屁ではなく、ジープのクラクションだった。

小林 「なんや、外人男と金髪女やな」
北小岩 「ガムを噛み始めました。むっ!」

プッ プッ プッ

これも屁ではない。
噛むたびに、大きな屁の音がするガムなのである。

小林 「見事や!」
北小岩 「楽しそうでございますね」

小林 「二枚もらってこいや」
北小岩 「ギブ・ミー・チューイン屁ガム!」
外人 「オー!
 アゲル〜ヨ。ヨクカミ〜ナ!!」
北小岩 「ありがとうございます!」

プッ プッ プッ

北小岩 「先生、楽しいでございますね」

プッ プッ プッ

小林 「うむ!」

外人さん、北小岩くんに向かって。

外人 「ソコノ、オネスティナヒト、
 キミニオチンチンヨウノキャンディヲ
 アゲルヨ。
 キャンディノネイムハ、
 『ポール・ジュニア』ッテイウンダ。
 キミノハオオキソウダカラ、
 マグナムサイズノモノヲネ」
北小岩 「ありがとうございます!」

弟子はパンツの隙間からキャンディを入れ、
おちんちんに舐めさせた。

北小岩 「ひゃ〜!
 冷たいけれど、
 なんとなくおいしいでございます」

小林 「あんた、俺にもくれや」
外人 「ナンダ、オマエカ。
 オマエノモノハ、
 ペットボトルノフタグライシカナイダロ。
 コノトケタ二センチノヤツデ
 ジュウブンダ。ホラ」

ぼとっ

極小のポール・ジュニアは地面に落ち、
砂まみれになった。
この行為は屈辱ではなく、外人が先生に対して、
正しい施しをしたというべきであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2011-05-08-SUN

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