KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百参拾・・・胞子

がっがっがっ

北小岩 「だいぶ歩きましたが、
 まだでございましょうか」
小林 「そろそろやな」

きょろきょろ

北小岩 「どうされましたか」
小林 「お仕置き隊が後をつけとらんか
 確認したんや。
 そこの洞穴や」

先生と弟子が卑猥な形をした洞穴に入ると
先客たちが迎えてくれた。

「よくいらっしゃいました。
 悪魔たちには見つかってませんね?」

小林 「大丈夫や」

ここで行われようとしているのは、
町の有志男子による
『おちんちんサバイバル会議』である。
そんなことがお仕置き隊女子にばれたら、
間違いなく金玉をつぶされてしまうのだ。

司会 「では会議を始めます。
 まず最先端研究所男子が発明した
 こちらからです」
最先端
研究所
男子
「僕たちの金玉は
 常に女子金玉空手有段者からの脅威に
 さらされています。
 そこで特殊なシリコンで
 『ちん防具』を開発しました」

研究所男子が試供品を取り出し装着すると
洞穴は歓声に包まれた。

小林 「なるほどな。
 これを着ければ
 女にとっては相打ちになるから、
 金玉空手の奴らも足を出せんな」

ちん防具は
女性の秘所そっくりの形をしているのだ。

司会 「ところで
 金玉空手に勝るとも劣らない
 脅威が発生しているので、
 胞子学者に説明してもらいましょう」
胞子
学者
「実は最先端研究所の女子たちが
 キノコに恐ろしい品種改良を
 施してしまい・・・」
小林 「何があったんや」
胞子
学者
「お二人、こちらへ。
 そしておちんちんをお見せください」

青ざめた男二人がイチモツを出すと。

小林 「なんやこれは!」
北小岩 「こちらの男性のおちんちんには
 オオオニテングタケが、
 あちらの男性のおちんちんには
 ワライタケが生えております!」
胞子
学者
「そうなんです。
 最先端研究所の女子たちが
 毒キノコの胞子が
 おちんちんに着床するよう
 細工をしてしまい、
 彼らはその被害にあったのです」

小林 「ワライタケの奴は、
 ちんちんが笑っとるやないか。
 このままでは
 町の男たちのすべてのイチモツに
 毒キノコが生え、
 イチモツが滅ぼされてしまうで!」

「お前こんなところにいたのか!」

最先端
研究所
男子
「まずい!
 最先端研究所の女子だ!!」

「お前の汚ねえ股間に
 何つけてるんだ!
 またくだらねえもん作りやがって。
 くらえ!!」

ぐきっ!

最先端
研究所
男子
「うお〜〜〜!」

金玉空手黒帯の女子が放った蹴りは
ちん防具を破壊し、
その奥にあるブツまで破壊した。
 
町の男たちのイチモツは
このまま滅ぼされてしまうのだろうか。
予断を許さないことは確かであるが、
どうでもいいことといわれれば、
その通りとおこたえする以外ないであろう。

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2022-07-31-SUN

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