ひゅ〜
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北小岩 |
「夏が終わって
秋になったと思ったら、
すぐに肌寒くなってきましたね」 |
ひゅ〜ひゅ〜
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北小岩 |
「秋はほんとに短いものでございます。
あれっ?」 |
さっ
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北小岩 |
「短いウインナーが落ちております。
短いと申しても、
先生のブツほどではございません。
枝にさしてみましょう」 |
ブスッ
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小林 |
「いててて。
なんかようわからんが、
俺のブツに痛みが走った気がする」
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北小岩 |
「あっ、先生。
それは多分、
シンクロしたのでございましょう」
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小林 |
「何とシンクロしたんや。
むっ?
何やそのちょ〜短いなさけない
チンチンのようなウインナーは。
貴様を投影しとるんかい」
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北小岩 |
「いえ、違います。
実はわたくし、
この悲しいウインナーを見て、
先生のモノを。
はっ、申し訳ございません」
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小林 |
「不穏なものを感じるな。
その先は聞かないでおいてやるわ」 |
打たれ弱い先生が、即座に話題を変えた。
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小林 |
「そういえば、
なかよし動物たちのことを知っとるか?」
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北小岩 |
「存じません。
やや、まぬけな響きがいたしますが」
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小林 |
「町の裏筋に当たるところに、
移動式の動物園ができたやろ」
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北小岩 |
「なるほど。
そこになかよし動物たちが
いらっしゃるのですね」
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小林 |
「百聞は一見にパンティや!」 |
程度の低い格言もどきを残し、
二人は裏筋に向かった。
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北小岩 |
「異なった動物が、
二匹ずついらっしゃいますね。
カバさんと鳥さん、
これはなかがいいですよね」
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小林 |
「そやな。
なかよし動物園は、
なかのよい動物が組になっとるんや」
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北小岩 |
「むっ!
ラッコが妙な動物を
お腹の上にのせて泳いでおります。
動物と言うより、
巨大な金玉のような気がいたしますが。
あそこにいるオットセイも、
金玉で玉突きをしております。
金玉は動物なのですか?」
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小林 |
「今年半ばから、
この動物園では
金玉は動物という事になった」
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北小岩 |
「そうでございますか。
向こうにいるハリネズミですが、
陰毛と戯れているようでございます。
ハリネズミと陰毛も、
なかよし動物なのですか」
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小林 |
「今年半ばから、
この動物園では
陰毛は動物という事になった」
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北小岩 |
「それでは、
手前にいるアリクイとケツの穴も、
そういうことなのですね。
アリクイが長い舌で、
ケツの穴を舐めているようにしか
見えませんが」
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小林 |
「今年半ばから、
この動物園では
ケツの穴は動物という事になった」
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先生が住む町の裏筋に位置する移動動物園。
そこでは、今年半ばから
金玉や陰毛、ケツの穴などが
動物たちの仲間入りをしたという。
一瞬深い意味がありそうな錯覚にとらわれるが、
まったく意味がないことだけは、明白であろう。 |