KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百九・・・声

北小岩 「ゴールデンウィークも、
 今日がラストでございますね」
小林 「そやな」
北小岩 「わたくしたちの
 ゴールデンウィーク、
 特別なことがございましたっけ」
小林 「特にないな」
北小岩 「考えようでは、
 わたくしたちは毎週が
 ゴールデンウィークとも
 いえますね」
小林 「前向きでええな」
北小岩 「ゴールデンウィークの
 締めくくりとして、
 わたくしたちは
 ゴールデンボールウィークを
 過ごすのはいかがでしょう」
小林 「名案や!」

二人はボロ布を手にすると、金玉を磨き始めた。
10分経過すると。

小林 「ゴールデンボールウィーク、
 そろそろ終わりにしよか」
北小岩 「そうでございますね」

傍から見てもまったく楽しそうな休日ではないので、
当然であろう。

小林 「河川敷に何かの道場が
 できたのは知っとるか」
北小岩 「存じませんでした」
小林 「行ってみるか」

二人は磨き過ぎて傷めた金玉を握りしめながら、
河川敷へ。

北小岩 「柔道か空手の道場で
 ございますか」
小林 「単純にそういうことでは
 ない気がするんや。
 これを見てみい」

看板に『声の道場』と書かれていた。

北小岩 「のぞいてみましょう」

いち、にい、さん。

北小岩 「腹筋しております」
師範 「では稽古に入る。
 うお〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
練習生 「うお〜〜〜〜!!!」

先生と北小岩くんは、
耳をふさいでしゃがみこんだ。

小林 「こんなバカでかい声
 聞いたことないで!」

その時女性の叫び声がした。

「きゃ〜!
 ひったくり!!」

バッグを奪った男が逃走する。

師範 「待て〜〜〜〜〜い!!」

声がバズーカ砲のように発射された。

「うわ〜〜〜!」

ひったくりはバッグを放り投げ、
耳を押さえもんどり打って倒れた。

小林 「見事や!」

北小岩 「声も立派な武道なので
 ございますね」
師範 「では各自、
 愛する女性に向けて声を!
 愛してるぞ〜〜〜!」
練習生 「愛してるぞ〜〜〜!」

数キロ離れた場所にいる女性たちを
観察してみよう。

愛され
ている
女性A
「うわ!
 秘所が何かに押されて
 刺激されてるわ」
愛され
ている
女性B
「私もよ」
愛され
ている
女性A
「でも、気持ちいいわ」
愛され
ている
女性B
「ほんとね。クセになりそう」


師範や練習生の大声が、秘所にぶつかり
いい感じでもんでいるのである。
この道場、やや怪しいですが、
かなり凄いともいえますね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2018-05-06-SUN

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