ぴんくぴんく
「桜が7分咲きとなっております」
ぴくんぴくん
「先生やわたくしのような下の近くにまで、
春はやって来てくださるのですね」
ぴんぴん
「おやっ、
7分咲きのお嬢様方でございます」
わかったようなわからぬような独り言を
つぶやいているのは、弟子の北小岩くんであった。
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北小岩 |
「お嬢様方、
お花見にでも行かれるのでございますか」 |
パステルカラーの服に身を包んだ女性たちは。
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パステル
カラーA |
「そうよ。
春を感じに行くのよ。
お花見もするわ」 |
北小岩 |
「素晴らしいでございますね。
もしよろしければ、
わたくしもご一緒に」 |
パステル
カラーB |
「どうしようかしら。
でも感じよさそうな人ね」 |
パステル
カラーA |
「いいわ。どうぞ」 |
さわやかな風が吹いたその時だった。
「なんやお前、
また自分だけ気持ちええ思いをしようと
企てとるな」
濁った風が吹いたと思ったら、
やはり小林先生であった。
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北小岩 |
「そういうことではなく、
春を楽しもうと」 |
小林 |
「淫靡な響きがするな。
当然俺もついてくで」 |
パステル
カラーB |
「どうしようかしら。
感じがとっても悪そうな人ね」 |
北小岩 |
「申し訳ございませんが、
同伴をお許しください。
この方は、感じが悪いだけではなく、
見かけも心も・・・。
いえ、間違えました」 |
誰もOKを出していないのだが、
結局、服につくととれない迷惑な実のように、
ひっついてきてしまった。
チンポーン!
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メンズA |
「いらっしゃい」 |
パステル
カラーA |
「元気?
今年もお花見させてくださいね」 |
部屋の中に入るとメンズAがパンツを下した。
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小林 |
「なんや!
いきなり腐れ切った醜いものを。
むっ!」 |
先生が瞠目したのもむべなるかな。
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北小岩 |
「陰毛の一本一本が小枝になり、
そこから桜が咲いております」 |
パステルA |
「イケてるメンズの股間には、
この季節になると
美しいチン桜が満開になるの。
私たちは、毎年お花見するのよ」
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メンズBもすかさずパンツを下ろし、
先生の方のお尻をむけた。
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小林 |
「こいつ!
なめとるんかい!!
人の耳のそばに臭穴を持ってきやが。
むっむっ!」 |
ほーほケツきょ!
ほーほケツきょ!
お尻の穴から、鶯のさえずりが聴こえるのだ。
肛門の奥で、山彦のように反響している。 |
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これから春も本番。
人間の体にも、春は間違いなくやってきている。
美しいのか、汚らしいのか、
判断は難しいのであるが。
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