KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百参拾伍・・・中秋の名月

「うう」

「あああ」

「いてててて」

「くっ、苦しい」

ここは野戦病院ではない。
町の広場である。
こ汚いゴザの上に横たわる男たち。
その中に師弟もいた。
小林 「お前はどや」
北小岩 「もうダメかもしれません」
小林 「そうか」
北小岩 「先生はいかがですか」
小林 「つぶれたままかもしれんな」

男たちを見まわしてみる。
イケメンはいないようだ。
一言でいえばちんカス野郎と
ドすけべの山である。

小林 「三日たっても
 まったく回復せん」
北小岩 「今回は絶望的かもしれません」

三日前に何があったのだろう。
その日は中秋の名月。
針を戻してみよう。

町の
男を
生贄に
する会
「今日は待ちに待った
 名月ね」
町の
男を
生贄に
する会
「月見団子がわりに
 夜光塗料を用意したわ」
町の
男を
生贄に
する会
「あいつらみたいな害虫でも、
 こんな時には役に立つかもね」

先生の町には
ちんカス野郎やドすけべを敵視している
女性団体が数多くあるのだが、
町の男を生贄にする会は
過激さにおいてビッグ3に入る。

先生たちも月見会場に召集されてしまった。
以前、会に逆らった男が
キングコブラを股間に放たれ、
玉を失ったことがある。
そのため男たちは恐れおののき、
従順なのである。

町の
男を
生贄に
する会
「集まったわね。
 お前ら、目隠しして
 ちんちん出して
 そこに横たわんな」

先生以下、多くのちんカス野郎たちが従った。
すると会員たちが男の玉に、
刷毛で何かを塗った。

町の
男を
生贄に
する会
「思った通り、
 夜光塗料を塗ると
 光るお団子に
 見えなくはないわね」

ウイーン

ちんカ
ス野郎
「痛え!!」

会員が特殊な機械で男の陰毛を巻き上げている。
伸びきった毛に夜光塗料を塗られる。

町の
男を
生贄に
する会
「陰毛が光って
 ススキみたいね」

町の
男を
生贄に
する会
「そろそろ始めましょうか。
 うさぎさん、GO!」

うさぎの着ぐるみを身にまとった、
プロレスラーと見まがう女性たちが現れた。

町の
男を
生贄に
する会
「お月様といえば、
 うさぎの餅つきよ!
 あいつらの玉を、
 杵で思いっきりついて!!」

よいしょ! ど〜ん!!

小林 「うお〜!!」

よいしょ! ど〜ん!!

北小岩 「うげ〜!!」

よいしょ! ど〜ん!!

その他
大勢の
ちんカ
ス野郎
「つぶれた〜!!!」

こんなわけで先生の町の広場は、
野戦病院化したのでした。
どうでもいい町のどうでもいいお話でした。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2020-10-04-SUN

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