「うう」
「あああ」
「いてててて」
「くっ、苦しい」
ここは野戦病院ではない。
町の広場である。
こ汚いゴザの上に横たわる男たち。
その中に師弟もいた。
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小林 |
「お前はどや」
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北小岩 |
「もうダメかもしれません」
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小林 |
「そうか」
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北小岩 |
「先生はいかがですか」
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小林 |
「つぶれたままかもしれんな」
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男たちを見まわしてみる。
イケメンはいないようだ。
一言でいえばちんカス野郎と
ドすけべの山である。
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小林 |
「三日たっても
まったく回復せん」
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北小岩 |
「今回は絶望的かもしれません」
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三日前に何があったのだろう。
その日は中秋の名月。
針を戻してみよう。
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町の
男を
生贄に
する会
A |
「今日は待ちに待った
名月ね」
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町の
男を
生贄に
する会
B |
「月見団子がわりに
夜光塗料を用意したわ」
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町の
男を
生贄に
する会
A |
「あいつらみたいな害虫でも、
こんな時には役に立つかもね」
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先生の町には
ちんカス野郎やドすけべを敵視している
女性団体が数多くあるのだが、
町の男を生贄にする会は
過激さにおいてビッグ3に入る。
先生たちも月見会場に召集されてしまった。
以前、会に逆らった男が
キングコブラを股間に放たれ、
玉を失ったことがある。
そのため男たちは恐れおののき、
従順なのである。
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町の
男を
生贄に
する会
A |
「集まったわね。
お前ら、目隠しして
ちんちん出して
そこに横たわんな」
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先生以下、多くのちんカス野郎たちが従った。
すると会員たちが男の玉に、
刷毛で何かを塗った。
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町の
男を
生贄に
する会
B |
「思った通り、
夜光塗料を塗ると
光るお団子に
見えなくはないわね」
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ウイーン
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ちんカ
ス野郎 |
「痛え!!」
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会員が特殊な機械で男の陰毛を巻き上げている。
伸びきった毛に夜光塗料を塗られる。
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町の
男を
生贄に
する会
A |
「陰毛が光って
ススキみたいね」
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町の
男を
生贄に
する会
B |
「そろそろ始めましょうか。
うさぎさん、GO!」
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うさぎの着ぐるみを身にまとった、
プロレスラーと見まがう女性たちが現れた。
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町の
男を
生贄に
する会
A |
「お月様といえば、
うさぎの餅つきよ!
あいつらの玉を、
杵で思いっきりついて!!」
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よいしょ! ど〜ん!!
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小林 |
「うお〜!!」
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よいしょ! ど〜ん!!
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北小岩 |
「うげ〜!!」
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よいしょ! ど〜ん!!
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その他
大勢の
ちんカ
ス野郎 |
「つぶれた〜!!!」
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こんなわけで先生の町の広場は、
野戦病院化したのでした。
どうでもいい町のどうでもいいお話でした。 |