しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。
其の七百伍拾六・・・茶
ひらひら〜
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小林 |
「桜の季節やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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ひらひらひらひら〜
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小林 |
「むっ、
券が二枚舞っとるな」
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ぱっ
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北小岩 |
「わたくしたちのものに
なりました」
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小林 |
「何の券や?」
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北小岩 |
「茶摘みバスツアー
無料券です」
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小林 |
「たまにはうまいお茶で、
体の中を洗濯せんとな」
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ツアー当日。
ブ〜ッ
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小林 |
「バスの客、
ほとんど女やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「女の間で
茶摘みがはやっとるのか?」
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北小岩 |
「存じません」
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キ〜ッ
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茶畑
の人 |
「ようこそいらっしゃいました。
私は何年もかけて
女性用にお茶を
品種改良してまいりました。
今日は存分お楽しみください」
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女A |
「期待してるわ」
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小林&
北小岩 |
「?」
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一行は茶畑へ。
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茶畑
の人 |
「これは私の創り上げた
玉露です」
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女B |
「うわ、お茶の葉に
金玉がついてるみたい!」
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女C |
「玉が露出してるから、
玉露っていうのよね」
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北小岩 |
「確かに
理にかなっております」
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茶畑
の人 |
「こちらは通常の茶柱では
物足りない方のために
改良いたしました」
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女A |
「茶葉におちんちんが
ついてるみたい」
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茶畑
の人 |
「摘んでください」
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ぼきっ
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小林 |
「折りやがった」
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茶畑
の人 |
「それでお茶を
入れてみます」
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じょぼじょぼ
ぴ〜ん
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女B |
「極太のがたったわ!」
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女C |
「縁起がいいわね。
ちん柱がたつなんて」
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女性たちはうっとりした表情で、
ちん柱を眺めておりました。 |
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