ガタッ
「郵便です」
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北小岩 |
「はい」
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サッ
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北小岩 |
「この郵便は!
先生!」
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小林 |
「なんや」
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北小岩 |
「券が届いてしまいました」
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小林 |
「エロ本の
無料交換券でも来たんか」
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北小岩 |
「近いような気もしますが、
違います」
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小林 |
「もしや!」
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北小岩 |
「はい。
もしやでございます」
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小林 |
「げげげ〜っ!」
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北小岩 |
「うふふ」
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小林 |
「お前、
うれしそうやないか」
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北小岩 |
「めっそうもございません」
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小林 |
「余裕こいてられるのも
今のうちやな」
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北小岩 |
「と申しますと」
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小林 |
「昨日、
お前にも来とったんや」
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北小岩 |
「えっ?」
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小林 |
「どや!」
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北小岩 |
「うげげげげ〜!
確かにイルミネーション券で
ございます!」
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イルミネーション券とは、
いったい何であろうか。
その夜師弟は、町の広場へ。
すでに男たちが69人ほど、
まぬけな面で立っていた。
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イルミ
ネーシ
ョンの
管理人 |
「そろったな。
ではふるちんになって
横になれ!」
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師弟も従う。
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イルミ
ネーシ
ョンの
管理人 |
「ミニもみの木を配るから、
それでもみもみして
屹立させて、
ちんツリーを作れ。
そうしたら、
イルミネーションで
ツリーをきれいにしてやる!」
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そう。イルミネーション券とはこの季節、
町の女たちを喜ばせるために、
ちんツリーに電気装飾させられる券なのだ。
持ち回りなのであるが、
あまりに過酷なため
男たちはみな恐れているのだ。
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イルミ
ネーシ
ョンの
管理人 |
「できたか。
それでは玉に、
豆電球をつけるぞ。
おいそこのやつ、
お前ちんちんが縮こまって
見えねえじゃねえか」
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先生のブツを凝視する。
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イルミ
ネーシ
ョンの
管理人 |
「わりいわりい。
縮こまってるんじゃなくて、
もともと極小なんだな。
じゃあ、電源入れるぞ!」
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パッ
仰向けに寝た男たちのちんツリーに
イルミネーションが灯った。
男たちは明け方までそうしていなければならず、
イチモツが凍傷になるものもいる。
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女たち |
「わあ、キレイ!」
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この町の女たちも、どうかしてる。 |