にょき〜ん
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北小岩 |
「庭に霜が降りております」
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さくさくさく
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北小岩 |
「踏むと
足でかき氷を食べているようで
気持ちいいでございます」
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小林 |
「気を付けた方がええで」
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北小岩 |
「大丈夫でございます。
わたくし、雪国育ちでございます。
足の冷えには強」
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ぶにゅっ
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北小岩 |
「しまったでございます!
わらじで犬の糞を
踏み抜いてしまいました」
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年末というのにくだらない。
先へ進めよう。
ささっ ささっ
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北小岩 |
「むっ!
今、二つの影が
屋根を飛び越えていった気が
しましたが、
速過ぎてよく見えませんでした」
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小林 |
「やっぱりおったか」
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北小岩 |
「どういうことでしょうか」
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小林 |
「餅は餅屋や。
専門家に聞いてみるか」
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師弟は霜にイチモツをくっつけると、
その冷たさを動力に研究家のもとへ走った。
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忍者
研究家 |
「見ましたか。
彼らは
忍者の修行をしている者たちですね」
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北小岩 |
「忍者様というと
伊賀か甲賀でしょうか」
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忍者
研究家 |
「いいえ、違います。
伊賀や甲賀のように
『が』の字はつくのですが」
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北小岩 |
「わたくし、
忍者様の他の流派を
存じませんでした。
ぜひご教示ください」
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忍者
研究家 |
「がはがでも、
彼らは『わきが』という
流派なのです」
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北小岩 |
「そうなのでございますか!
伊達直人(タイガーマスク)様が
虎の穴で過酷な修行を積んだように
どこかで鍛錬されたのでしょうか」
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忍者
研究家 |
「もちろんです。
彼らは『わきの下』という
忍者養成機関で
鍛えられました」
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北小岩 |
「虎の穴にくらべて
まったく迫力がありませんね」
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忍者
研究家 |
「そうですが。
あそこをご覧ください」
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北小岩 |
「忍者様が分身の術で現れ、
男性のイチモツを触りました!」
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忍者
研究家 |
「動きが速過ぎて
見えないと思いますが、
手をチョキの形にして
チンチンをひねって
はずしているのです。
肩だと脱臼ですが、
この男性の場合
脱チンして勃たなくなるでしょう」
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北小岩 |
「凄まじい忍法ですね」
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忍者
研究家 |
「忍法ではなくインポウです」
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北小岩 |
「もう一人の若い忍者様が
女性に近づきました。
あっ!
女性がどんどん脱いでいきます。
どういうことでしょうか」
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忍者
研究家 |
「動きが速過ぎて
見えないと思いますが、
彼は手裏剣のかわりに
野球拳を使うのです」
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北小岩 |
「ということは瞬間瞬間に
『野球〜す〜るなら〜』と
やっているわけなのですね」
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忍者
研究家 |
「そうですね。
彼はじゃんけんに負けたことがなく、
対戦相手の女性は
常にすっぽんぽんに
されてしまいます。
あの忍者二人は
実は父子なんですよ」
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北小岩 |
「まさに父子鷹でございます!」
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父子鷹ではなく、単なる父子馬鹿であろう。 |